シックで重厚感溢れる外観と大開口の窓が特徴の武藤様のご新居。
早い段階より、エクステリアに対する具体的なコンセプトを持たれていたそうです。
それは、「カーテンレスの暮らし」「リゾート風デザイン」の二点を叶えることでした。
ファーストプランにて両者を兼ね備えたデザインをご提案させて頂けたことが決め手で、弊社にお任せいただけることになりました。

外と繋がるカーテンレスの暮らし

床から天井まで一続きで、横方向にも長スパンに延びる大開口窓。
天井と深い軒天は、温かなウッド模様で統一され、流れるような美しさを感じさせるデザインです。
内と外の繋がりをより高める為、フローリングの延長にはウッドデッキ（ひとと木キュアーズ：三協アルミ）を設置。
窓の向こうに延びる木調の床面が、広い空間を演出しています。

この窓辺の設計は、ご新居計画の際に武藤様がこだわられた箇所の一つでもありました。
ご要望にあった「窓にカーテンを付けずに過ごせる生活」を叶えるためには、外に続くエクステリアデザインが重要な役割を担っていました。

目隠しフェンス（エコモックオリジナルフェンス グレージュ：土新建材）には、ハイタイプの1800㎜のものを採用。
通り側の歩行者からの視線をしっかりとカットできる高さ設定です。
また、ガーデンに人が立った時、頭まですっぽりと隠れる、安心感のある高さとなっています。
ホワイト系の明るいカラーをセレクトしたことで、圧迫感を感じさせない仕上がりとなりました。

リゾートデザインを叶えた品格高いアプローチ

訪問者を迎えるのは、スタイリッシュなフレームゲート（プラスG：LIXIL）。
そして、タイル貼り（ピエトラクォーツ：LIXIL）のデザインウォールで設えられたアプローチの始まりです。
ダークトーンのカラーで統一され、重厚感溢れる仕上がりです。
舗装には、自然石の豊かな表情が美しい洗い出し仕上げを採用。
フレーム、ウォールそれぞれと相性抜群で、品格高い雰囲気が醸し出されています。

ゲートの両サイドは、ホワイト系の面で統一されています。
ガーデン側に広がるのは明るいグレージュの目隠しフェンス。
駐車スペース側のサイドウォールは、ジョリパット（T2008）で爽やかなアイボリーの塗り壁となっています。
ゲートや建物のダークトーンと反対色を用いることにより、それらが引き立てられる様です。

フェンス前には、リゾート感溢れる鮮やかな植栽で、彩が添えられています。
サイドウォールの中央には、透かしブロック（ポーラスブロックJ：オンリーワン）で遊び心をプラス。
武藤様のご要望にもあったリゾートテイストが、さり気なくデザインに取り入れられました。
落ち着きあるファサードのアクセントとして、見る人を楽しませてくれます。

時の流れを感じる坪庭ビュー

地窓から見えるのは、風情溢れる和風の坪庭です。
アプローチに漂うリゾートテイストから、ガラっと雰囲気を変えデザインされました。

自然界を彷彿とさせる景石を据え、アクセントにはイエロー系の御影縁石を配しています。
植栽にはモミジとアセビをメインに、タマリュウやヤブランが足元に添えられ、グランドラインになだらかに繋がっていく様です。
風雨にさらされ、時を経て味わい深く変貌を遂げる自然石。
春の新緑や、秋の紅葉といった四季の移ろいを感じさせる植栽。
夜にはポールライトの柔らかな光に包み込まれ、また違った幻想的な風景が見られます。

室内に居ながらも、自然を身近に感じられる坪庭は、移り行く表情の変化を楽しめる、特別な空間となりました。