規則的に並ぶブラックのアクセント、グレーの天然石貼りの壁がクールで印象的な松岡様のご新居。
落ち着いた色合いと、直線的なデザインで、モダンで高級感のある佇まいです。
松岡様は「そんな建物の外観を活かし、マッチするような外構にしたい」と考えられていました。
この思いを受け『「高級モダン」を基調に「ナチュラル」な要素を取り入れた外構』をコンセプトにデザインを検討していきました。

重厚感たっぷりの小端積み風ウォール

クローズ外構をご希望されていた松岡様。
通り側は、小端積み風ブロック（ラッジプレート：TOYO工業）で、高さのあるデザインウォールをメインに計画しました。
面を連続させることで、小端積みの荒々しくクールな表情が際立ち、重厚感のある仕上がりとなっています。
建物のモダンな雰囲気を引き継ぎ、お家の顔としてぴったりの高級感溢れるシックな印象です。

その中に、「空洞レンガ（透積用レンガ：Onlyone）」や「ガラスブロック（クリスタルシリーズ：Onlyone）」、「グレーの左官仕上げによるアクセントライン」などナチュラルな要素がポイントで取り入れられています。
門扉やゲートにも木調素材で、すき間のあるデザインの物を採用し、温かな雰囲気がプラスされています。
所々にすき間や透過できる箇所を設け、閉じすぎない工夫が施されています。
程よい視認性が確保でき、防犯的な効果も高いデザインとなりました。

幾何学模様で芸術性の高いBBQスペース

門扉を開け、ガーデンに足を踏み入れると、幾何学模様が特徴的なBBQスペースに目を奪われます。
カラーの異なるインターロッキングを組み合わせて、細かなところまで丁寧にデザインが施されています。
対象性やカラーバランスなどが熟考され生み出された、まるで芸術作品のような仕上がりです。

実は、こちらの模様張りにする案は、松岡様から打ち合わせの中でご提案いただいたものです。
模様のデザインは、ご新居のある逗子市の歩道に描かれていたものをヒントに考えられました。

また、外構完成後、実際にＢＢＱをされた所、その際に付着した汚れが模様貼りに紛れて目立ちにくかった、というお話もお伺いしています。

地域愛が感じられ、実用性も兼ねるＢＢＱスペースは、松岡様邸の外構のアイデンティティとなっているのではないでしょうか。

枯葉のお掃除が楽になるフラットガーデン

松岡様のご新居は、逗子の山奥という立地です。
自然豊かな環境ではありますが、周囲の山からは落葉樹の枯葉が多く集まり、掃除の手間に悩まれていました。
枯れ葉対策を考えた末、たどり着いたのは「ブロワー（風で枯葉を集める道具）が使いやすい舗装にすること」でした。
ガーデンは、なるべくフラットに仕上げ、メインには人工芝をセレクト。
人工芝は、雨水が自然浸透するので、「排水溝を設ける」等、新たに水はけルートを作る必要性がありません。

ガーデンの中央には人工芝に張り出すように設けられたタイルスペースがあります。
また、敷地奥には、多目的な土間コンスペースが設けられています。
フラットでありながらも、単調にならない様な工夫が凝らされています。
それぞれが直線的であり、スクエアな形状にデザインされ、空間全体のモダンな雰囲気によく馴染んでいます。
BBQスペースの舗装のスクエアなデザインとも統一され、繋がりあうことで、空間の広がりが感じられるようです。

遊び心を散りばめて個性豊かな外構に

モダンな雰囲気の中にも、遊び心のあるポイントが随所に散りばめられているのが、松岡様邸の外構の特色の１つでもあります。

通り沿いには、波をイメージしてデザインされた舗装箇所があります。
自然な風合いが魅力的なクラッシュタイル（名古屋モザイク）のブルー系カラーを用い、柔らかな曲線が描かれています。
水道メーター周りのちょっとしたスペースですが、まるで逗子の海をイメージさせるようなさわやかな雰囲気の仕上がりです。

それに呼応するようにデザインされたのが、アプローチの舗装です。
跳ね上げゲートの前後で緩やかに弧を描き、つながりあう乱形石貼り舗装。
訪れる人を自然と中へ導くような、視覚的な効果があります。

アプローチを進み、ふと目をやると、お庭のヤシの木が温かく出迎えてくれます。
海辺の雰囲気を更に盛り上げてくれるかのような、ワクワクと楽しさを感じられるアイテムとなっています。