初回のご相談から約２年、数十回のお打ち合わせを経て完成したのが、長谷様邸のエクステリアです。
「ブラックカラーに徹底してこだわり、最高に見栄えがするデザイン」
をテーマに、細かな部分まで妥協せず、検討されていきました。
なおかつ「お子様も楽しく過ごせて、大人数の来客も可能」と、利便性もしっかりと兼ね備えています。
毎回、和気あいあいとした雰囲気の中、内容も大変充実していたというお打ち合わせ。
担当者の思い入れも強く、後に「渾身の力作」と振り返ります。

重なり合うスクエアで歓迎のエントランス

道路沿いにダイナミックに設けられた、縦格子付きのフレーム（プラスG：LIXIL）。
格子が抜け、開けた空間を囲うフレームは、まるで絵画の額縁の様です。
風景が切り取られ、その奥に佇むエントランスへと視線が誘導されます。

そこに広がるのは、歓迎ムードたっぷりのエントランス空間。
同じく、プラスGにアーティスティックなデザインパネル（クロス：タカショー）を取り付け、落ち着きの中にも華やぎを感じる雰囲気となっています。

お打ち合わせの中で特にこだわったのが、駐車場との取り合いによる、エントランスの位置。
たどり着いたのは、建物の外壁のスクエア模様を正面に魅せることができる場所でした。
重なり合うフレームの先に佇む、シックで重厚感溢れる建物の壁。
ゆったりと大きくデザインされたフロートステップ（エッキオ：スワンタイル）がエントランス空間にバランスよく馴染みます。

こうして、多角的にデザインが検討され、歓迎のエントランスが完成いたしました。

光が彩る癒しのテラス空間

視線をやわらかに遮りながらも、風が抜け、光が入り込むテラス空間。
透過性の高い目隠しアイテムで、三方が囲われ、気持ちよく過ごせる場所が作り上げられました。

道路側のフレームには、縦格子が斜めに配されています。
歩行者からの視線が、テラスに入りにくいよう、工夫が凝らされています。

隣地側にはダイナミックにデザインパネル（キューブ：タカショー）を採用。
境界をソフトに、感じ良く囲ってくれています。
オリジナリティ溢れるキューブ模様が、贅沢なフォーカルポイントにもなっています。
舗装に用いられたヘキサゴンのインターロッキング（ニュートぺイブ　ヘキサー：TOYO）とリンクするデザインで、統一感のある空間となりました。

担当者は特に「黒のグラデーション」にこだわりを持ち、設計を進めたと話します。
『「アイテムごとのカラートーンの変化」だけで無く、「光の入り具合によって移り変わるカラートーンの変化」が見どころ』と振り返ります。
パーゴラや縦格子から漏れる日の光が、ヘキサゴンの舗装に降り注ぐ時。
そこには、なんとも言えない幻想的な風景が広がります。
見る人の心を癒してくれる、そんなテラス空間となりました。

美術館の様に次々と移り変わるフォーカルポイント

長谷様邸のエクステリアには、オリジナリティ溢れる見どころが、ふんだんに用意されています。
それぞれが、適度な距離を保ちながら散りばめられ、バランスよく配されています。
そこはまるで美術館のようです。

出迎えてくれるのは、美しいヘリンボーン模様が圧巻のインターロッキング舗装（エクレルボーダー：TOYO）。
駐車スペースをメインに、はじまりのアプローチとしてふさわしい設えです。
施工に非常に手間がかり、技術的にも高いレベルが要される舗装でもあります。
弊社の現場スタッフの腕の見せ所となりました。

「エントランスやテラスのデザインパネル」、「テラスのヘキサゴン舗装」と、次々登場する個性的なアイテム達。
訪れる人にワクワクと期待感を持たせ続けてくれます。

所々にさり気なく添えられているグリーンは、オージープランツで統一。
オーストラリアの多様な風土に合わせて育った、このオージープランツ。
ワイルドであったり、ユニークであったりと、多種多様なフォルムのグリーンからは、遊び心も感じます。
共通しているのは、どこかドライな雰囲気を醸し出していること。
長谷様邸の個性的な見どころそれぞれを繋ぐ役割を果たしているようです。