ブラックな外壁でシンプルモダンなテイストが印象的な東郷様のご新居。
スクエアが重なりあうような、モダンなデザインで、落ち着いた雰囲気です。
アクセントに、幅を持たせて取り付けられた格子材からは、重厚感が溢れます。

当初、エクステリアに具体的なイメージが無い状態で、ご相談をいただいた東郷様。
打ち合わせの中での、担当者からの数々の提案に驚きと喜びを感じていただけたようです。
建物を引き立てるようなモダンテイスでありながら、生活に豊かさを与えられる様なリゾートホテル風エクステリアとなりました。

ヤシの木から展開されたリゾートホテルライクなガーデン

リビングの窓の前には大きなヤシの木が佇んでいます。
シンボルツリーでもあるこのヤシの木を中心にして、ガーデンデザインを展開していきました。

ガーデンのテーマは「南国リゾートホテル風」。
門廻りのモダンでシックな雰囲気を引き継ぎながらも、遊び心をプラスしたデザインです。
真っ白なタイル貼りの床に、アイボリーの石貼り風タイル（ストーンタイプコレクションQT1：LIXIL）をまっとった柔らかな風合いの壁。
明るく、プライベート性の高いスペースとなっています。
人工ラタンのガーデンファーニチャーを添えれば、そこはまるでリゾートホテルの様です。

所々に取り入れられたブラックのアクセントが、空間のスパイスとなっています。
隣地境界にはブラックのフレーム（プラスG：LIXIL）を設置。
フレームの柱箇所に合わせて据えられた石貼り（ウォールストーン：メイクランド）の角柱は重厚感溢れる設えです。
ウォールにはデザインパネル（パーム：タカショー）を設置し、ヤシの木と共に、ガーデンのもう１つのフォーカルポイントとなっています。

日常から離れた異空間。
東郷様ご家族が、寛ぎのひと時をお過ごしいただけるような南国情緒溢れるガーデンとなりました。

ウォールのリンクコーデで味わい深い玄関廻り

２種類のデザインウォールで、奥行きが生み出され、ハイセンスな仕上がりの玄関廻り。
デザインウォールの後ろは、自転車置き場から玄関へ向かう第二のアプローチとなっています。
駐車スペース、自転車置き場、それぞれからの動線が確保され、利便性も考えられた設計です。

ボーダー自然石仕上げ（ウォールストーン：メイクランド）の存在感溢れるメインウォール。
「笠木（フィオーレ笠木：三協）」、「ニッチの塗り壁仕上げ」、「アンダーラインがシャープな表札」と、構成する要素全てによって、水平ラインが強調されたデザインとなっています。

メインウォールの手前には、塗り壁をベースとし、アクセントにボーダー自然石ライン（ラビエボーダー：オンリーワン）を取り入れたウォールが設計されました。
メインウォール同様、水平ラインが強調されたデザインです。
塗材には、メインウォールで使用されたジョリパッドと同色のものが用いられています。

また、同一デザインで高さを低くしたものが、自転車置き場側の道路境界にも連続的に設置されています。

これらのデザインウォールは、素材や高さを少しずつ変えながらも、リンクするポイントが作られています。
「水平ラインを魅せるデザイン」
「部分的に用いられた同色の塗材」
「ブラック系の同系色素材」
といった点が挙げられます。
ウォール同士のリンクコーデの様です。

担当者の経験とセンス、良い物を生みだしたいという熱い思い。
そして何より、東郷様に喜んで頂きたいという気持ち。
そのすべてが揃ってこそ生まれた匠の技によって、味わい深い玄関廻りが作り上げられました。

曲線のグランドデザインで柔らかさをプラス

建物やデザインウォールの直線的でシックなデザイン。
それに対し、緩やかな曲線を描くようにデザインされたのが、駐車スペースのグランドデザインです。

ピンコロ（ブイグラニット：メイクランド）で縁取られた曲線スペースの内側は、風合い豊かな洗い出し舗装となっています。
表面に細かな砂利を露出させた、温かみのある質感です。
駐車スペースは、土間コンクリート仕上げがベースとなっており、無機質でクールな印象を与えます。
それに対して、建物やウォールといった立ち上がりの構造物は、自然石やタイル貼りといった表情豊かな設えです。
間に「洗い出し仕上げ」を挟むことにより、質感の移り変わりをナチュラルに表現しています。

形状、素材共に周囲の環境と建物を繋ぐような役割を持つ、曲線で作られた洗い出しスペース。
訪れる人の視線を徐々に建物へ誘導していくような、グラデーションが作り出されているようです。