ガーデンリフォーム工事施工事例集
既存を活かし、明るく生まれ変わった動物病院〜昭和の森動物病院様〜
「緑豊か」といえば聞こえは良いですが、「植栽の管理を継続すること」は容易なことではありません。
多すぎる植栽は光を遮り、鬱蒼とした雰囲気を作り出します。
今回は、そんなお悩みを持たれていた施主様よりエクステリアリフォームでのご相談をいただきました。
動物病院のエクステリアということで、利用するペットと人それぞれが快適に過ごせるスペース作りを考え、計画を進めました。
植栽や既存のアイテムを活かしながら、明るく優しい雰囲気のエクステリアに生まれ変わりました。
ホッと寛げるおもてなしの休憩スペース
出迎えてくれるのは、明るく、温もりを感じられる休憩スペースです。
こうした場所が正面に設けられていることで、訪れる人を歓迎する気持ちが伝わります。
リフォーム前、化粧ブロックで施工されていたベンチの側面は、タイル(クラレット:アコットリョーワ)で整え、イメージチェンジ。
さらに、ベンチ背面には新たに塗り壁を施工しました。
それぞれ、光を反射する効果のあるホワイトカラーで統一したことで、空間全体が明るく生まれ変わりました。
ベンチを囲うようにして設置されたのは木調の目隠しフェンス(エコモックフェンス:LANDEX)と木調アルミ角柱(LIXIL)です。
ご要望にもあったメンテナンスフリーのアイテムであり、長く快適に使っていただけます。
どちらもすき間があり、程よい仕切りの役割を果たしています。
ベンチの背面が開けていたり、植栽が座面にかかっていた以前の状況に比べ、安心して利用できるようになったのではないでしょうか。
壁にはアニマルオブジェやデザインブロック、マリン風の間接照明が配されています。
遊び心を感じる設えで、利用者が楽しく過ごせるような、おもてなしの心を感じる休憩スペースとなりました。
ペットと人が快適に過ごせるガーデン
動物病院のペットの為の運動場として、ペット達が思い切り走り回れる広々としたガーデンスペース。
芝生をメインに、ベンチスペースの舗装はタイル貼りにして、できる限りフラットで安全性の高いグランドデザインを心掛けました。
ガーデンの囲いには、ウッド調フェンスとホワイトの角柱をリズミカルに組み合わせ、デザイン性の高い設えです。
そんなガーデンの一角に計画されたのが飼い主さんの為のベンチスペースです。
ペット達が遊ぶ傍らで、ちょっと腰を下ろし、様子を眺めることができます。
ホワイトを基調に木調やグレーを取り入れることで、駐車場側の休憩スペースともつながりを持ったデザインとなっています。
造作ベンチの座面は自然石貼り(エイジングぺイブ:新東京産業)を採用。
シックな設えでナチュラルな空間をピリッと引き締める効果を発揮しています。
ベンチに隣り合うようにして設けられたのは、施主様がご希望していた、ガーデンシンクです。
側面には、お庭の水やりやペット達の足を洗う為のホース専用蛇口が取り付けられています。
蛇口のアヒル二口水栓(Makeland)は、可愛らしく、さり気なく遊び心を感じさせるアイテムです。
床面のタイルにはバルジェ(リビエラ)の2カラーをランダムに配色したことで、明るい雰囲気に仕上がっています。
空間によく馴染みながらも、個性豊かなポイントが散りばめられたベンチスペースとなっています。
既存利用で明るく生まれ変わった愛着たっぷりの門廻り
既存のものをできる限り活かし、明るくおしゃれにイメージチェンジを遂げた門廻り。
エクステリアリフォームでは「施主様の愛着のつまった残すべきもの」「思い切って作り変えても良い物」をヒアリングの中で丁寧に伺っていくことがとても大切です。
門廻りでは「可愛らしい猫のお顔が際立つ素敵な表札」「施主様が大事に手入れをされてきたバラ」を残し、活かしてデザインを行いました。
既存の化粧ブロックの門袖は、上から左官仕上げを施し、ホワイトの吹付をしたことで明るい雰囲気に変わりました。
アクセントには、表札や角柱と色合いを揃えたモザイクタイルを貼り、おしゃれで一体感のある仕上がりとなりました。
また、バラを始めとする植栽帯の前には角柱を並べて、緑量感を抑え、まとまりある空間となっています。
休憩スペースやガーデンのフェンスと揃え、木調の角柱を取り入れたことで、全体として統一感のあるデザインです。
こうしてお家の顔としてふさわしい、明るく、そして施主様が愛着を持てる門廻り空間となったのではないでしょうか。
DESIGN POINT 4昼も夜も欠かせない存在のマリンライト
初期のヒアリングの時点で、施主様はご要望に「夜の演出」を挙げていらっしゃいました。
あらかじめ照明設置を考慮した計画が可能となり、より高いレベルのエクステリアデザインとなりました。
特に注目していただきたいのが、ガーデンに設置された角柱のマリンライトです。
角柱中央のニッチ箇所には、ブラウンのモザイクタイルが可愛らしく、かつ上品にあしらわれています。
モザイクタイルの上部にはブラウンのマリンライト(タカショー)が良く馴染み、一体的な仕上がりです。
夜になり、ライトが点灯するとモザイクタイルの艶やかな質感が際立ちます。
ニッチ箇所の陰影が浮き出て、昼間とは違った新たな表情を楽しませてくれます。
この角柱をリズミカルに設置したことで、夜でもガーデン全体の十分な明るさを確保できたのです。
デザイン面だけでなく、夜も安心して過ごせるガーデンとするための機能面も考えられた設計です。
また、ガーデンのベンチスペースや駐車場側の休憩スペースの壁にも同じマリンライトが取り付けられています。
エクステリア全体のつながりが考えられ、空間の広がりを感じさせるデザインとないっています。
まずはもうばれていると思いますが私は自他ともに認めるこまかくてうるさい施主(=痛客)です!そんな私にいつも明るく元気でさわやかすぎる対応ありがとうございました!
たびかさなるむちゃぶり無理難題もさらっとセンス良く解決してくれました。ただ解決するだけではなく、施主の立場に立って、さまざまなわがままな希望を負担が少なく行えるように工夫してくれました。普通反対ですよね。わがまま言ったら金額がばんばんあがるのが世の常識ですが、設計者さん自ら石を運んだり、なんとか工夫して負担を少なくしてくれているなということがわかりました。
また、あるとき工事で邪魔になる場所にあるお花を植えかえなきゃ、、、、と思いつつ力つきて寝落ちしてしまい、ああ、お花はだめだったな~と思って次の日みにいったら、なんと丁寧に別の場所にうえかえられてあって感動しました!お花ちゃんたちは現在元気いっぱい満開で「お庭完成したよ!春が来たよ!」と教えてくれています。工事は激寒の時期で一日外で本当に大変だったと思います。
ひとつひとつがおもいっきり手作りで、この時代にここまでアナログな仕事もないなと思いつつ、コンクリを混ぜるカラカラという音が心地よい日もおわってしまったのが少しだけ残念ではあります。
サプライズのこじゃれた電気のスイッチもありがとうございました。なんだろなこの目玉のおやじみたいのはと思っておしてみたら、物置がぽーと明るくなり、さっすが!と思いました。
数年来お手上げだったへしゃげたものおき(他の工務店さんはどんびきで壊すしかないと思っていたもの)がきれいになおって、これは、たいせつにつかい続けます!
みんながあつまる楽しい素敵なお庭ができあがりました!
本当におつかれ様でした。そしてありがとうございました。