弊社にご依頼いただいたのは、今回で２度目の平野様。その信頼とご期待に沿えるよう、担当が工夫を凝らし、ご提案させていただきました。広大な敷地であったため、打ち合わせから工事完了まで長期間となりましたが、完成後のアンケートでは弊社の対応をご評価いただけたこと、感謝しております。

ゆったりくつろぎのタイルテラス

広いスペースを活かしたガーデン計画の中で、平野様と担当者が最もこだわった特別な場所でもあります。

今回のコンセプトは「リゾートの雰囲気の中にモダンなテイストを取り入れたエクステリア」。
テラスは南国風なガーデンに繋がるような落ち着いたモダンスペースを意識し、デザインを進めました。
周囲には人工芝や乱形石を配し、柔らかい雰囲気の中、徐々にリゾート感を出していくような工夫を凝らしています。

タイルにはカリラ（アイコットリョーワ）の６００角サイズのものを採用しています。
大判タイプで、明るい色味のものを使い、空間の広がりを強調しています。
また、テラス屋根にはSCゲート（LIXIL）を採用しています。
モダンでラグジュアリーな雰囲気で、存在感がありますね。

テラスにガーデンファーニチャーを置けば、そこはまさにセカンドリビングです。
南国の情緒あふれるガーデンを眺めながら、まるで旅先に来たかのように会話も弾みます。
このテラスで思い切りリフレッシュできるひと時をお過ごしいただけるのではないでしょうか。

建物と統一感のあるモダンテイストなデザインウォール

玄関前のデザインウォールは、モザイクタイルの縦アクセントでスタイリッシュな仕上がりです。
２箇所に設けたアクセントはそれぞれ幅を変え、建物の軒を支える柱と呼応しあうようなデザインです。
建物との統一感を持たせ、とてもモダンな雰囲気に仕上がりました。

タイルはイオニア（アイコットリョーワ）を基調にし、アクセントにはスクエアストーン モザイク（TOYO）を採用しています。
表札、ポストもアクセントタイルのカラーに近い色味で揃えることで、ウォールそのもののデザインを邪魔しない設計を心掛けました。

また、このアクセント箇所はニッチ施工となっています。
切り替わり部分の両サイドには、LEDライトバーがさり気なく組み込まれています。
夜はその凹凸がぼんやりと浮かび上がり、とても幻想的な表情を楽しめます。
モダンでラグジュアリーな雰囲気を醸し出す、作品性の高いデザインウォールに仕上がりました。

リゾート風ガーデンと鎮守の森のコラボレーション

オープンなガーデンはココスヤシの木、フェニックスロベレニーといった南国の植物が配され、リゾート感満載です。
沖縄の珊瑚が含まれている琉球石灰岩の砂利や乱形石貼り（デュオストーン ニューバンテ：メイクランド）が明るい雰囲気を演出しています。
異国情緒を感じられるワクワクするスペースに仕上がっています。

また、アーチ型の造作ベンチはヤシの木に寄り添うようにして設置されています。
つい歩み寄り、腰を下ろしてみたくなるような、ガーデンを楽しむ仕掛けの一つです。

ガーデンの奥には、まるで鎮守の森のような一角が在ります。
南国リゾートとは対照的なテイストで、静けさを感じます。
ガーデン中央の木調タイル貼りのグランドデザインによって仕切られ、シーンの切り替えが図られています。
既存の祠（ほこら）を大切に残し、守る、そんな気持ちが伝わるような場所です。

さわやかに広がる砂利スペースは海を、タイル貼りスペースは異国への架け橋を例えているのでしょうか。
平野様が活用法に悩まれていた広大なスペースは、見る人に様々なストーリーを連想させる余白を残すガーデンとなりました。
ご家族や通りかかる人が楽しめる、眺めのガーデンは日々の生活を明るくしてくれるのではないでしょうか。

遊び心と実用性を兼ね揃えたガーデンライティング

工夫を凝らしたライティング計画により、夜も明るく、そしてどこかロマンチックな雰囲気が醸し出されているガーデン。

ガーデン全体の明るさは所々に設置したポールライトで確保されています。
その上で、遊び心を感じさせるライティングスポットをいくつか計画していきました。

メインイメージを作り上げている南国風の植栽にはしっかりとスポットライトでライティング。
主役感があり、また南国の植栽の個性的な木肌感が浮き上がり、その形状の面白さが表現されています。

造作ベンチには、座面のラインに沿ってLEDライトバーを取り付けています。
ベンチの造形の美しさが際立ち、まるでオブジェの様です。

明るさを確保しながらも、遊び心や見どころを取り入れたライティング計画。
特別な景色を味わえる、そんな夜が来るのが楽しみになるようなガーデンになりました。