新築工事にあたり、外構にはこだわりたいと考えられていた髙木様。いくつかの外構業者をあたられたようですが、なかなか納得のいくプランには巡り会えなかったとのことです。そんな中で、偶然見つけられた弊社ホームページより、ご連絡をいただきました。その後、担当よりご提案したプランを気に入っていただき、ご契約に至りました。デザイン性と機能性を兼ね揃えた、こだわりのエクステリアを是非ご覧ください。

「色調のトータルコーディネート」と「広がりを作る動線」で角地を演出

髙木様邸は角地という特性上、周囲からの視線が集まりやすい立地となっています。
その為、何処から見ても見栄えのするデザイン性の高いエクステリアとする上で次の２点に配慮し、計画を進めました。

まず「建物を含めて色調の統一感を持たせること」です。
建物に合わせ、ブラックと明るめのウッドカラーを基調にトータルコーディネートを行いました。
例えば、高低差のあるテラスはブラック系の化粧ブロックで囲い、ウッド調のアルミフェンスをプラスすることでプライベート感を出しています。
空間全体に統一感が生まれ、シックな印象に仕上がっています。

次に「空間に広がりと奥行きを持たせること」に配慮し、計画を行いました。
道路から玄関までの奥行きがあまり確保できない中、あえてアプローチに距離を持たせ、回遊するような動線を作り上げました。
デザイン壁を配置し、動線を横方向に振ることで、空間の広がりや奥行きが生み出されました。

カースペースとサイクルスペースの美しい魅せ方

車や自転車の為のスペースの配置や魅せ方はエクステリア全体の印象に大きな影響を与えます。
今回、カースペースはお車を見せるデザインを、サイクルスペースは自転車を隠すデザインを採用しました。
それぞれが他のエクステリアと一体的であり、全体の美しさに貢献しています。

カースペースの前面はあえて閉じず、お車を含めた空間全体を見せるスタイルで計画しました。
カーポート屋根にはSCゲート（LIXIL）を採用。
柱はブラック、屋根はナチュラルシルバーのカラーを選び、シックで高級感のある雰囲気に仕上がりました。
カースペースのサイドにあたる隣地側には、塗り壁と木調フェンスを設置しています。
塗り壁はブラックでモダンな印象でありながら、左官仕上げとしたことで、どこか温かさを感じられる優しい雰囲気です。
このようにして、四方どこから見てもスタイリッシュで品格高いカースペースとなりました。

サイクルスペースに関しては「自転車をいかに目立ちにくくするか？」がプランの課題となっていました。
そこで、省スペースでも使用でき、自転車の出し入れに便利なスライドドアを採用いたしました。
アプローチの一部に自転車がぴったり納まる場所を確保し、スライドドアを設置することで、すっぽりと自転車を隠すことが可能となりました。
スライドドアにはアウタースライドD（LIXIL）のウッドカラーを採用し、隣り合うフェンスと一体的ですっきりとした仕上がりになりました。

植栽とタイルでつながり、広がる憩いのテラス空間

アプローチから一続きにつながるテラス空間。
アプローチとテラス、それぞれに同じタイルを使用することで、空間の一体感が演出されています。

レモンの木の植栽スペースに寄り添うようにして造作されたタイルベンチ。
テラスのタイルにも馴染み、すっきりとした仕上がりです。
その傍らには、家庭菜園スペースを設置しています。
植物との触れあいができ、そして憩いのひと時を過ごせる、豊かさを感じられる場所が作り上げられました。

また、門袖前にもキンモクセイや下草といったグリーンがバランス良く配されています。
テラスのグリーンと壁を隔て、前後に植栽を植えることにより、空間に奥行きが生み出されています。