ガーデンリフォーム工事施工事例集
雑草だらけの庭をリガーデン!「オトナかわいい」が散りばめられた庭~田中様邸~
リガーデン計画のはじまりは玄関タイルの修理から
週末はご家族でお庭で過ごすことも多く、これまではデッキをはじめ、芝を張ったり平板を敷いたりと、お庭づくりをご自身の手で行ってきた田中様邸。20年近く手を入れてきたお庭は、時と共にあちこち傷みも目立ち始め、気が付けば雑草だらけに。施主様曰く、まるで「野草園」のようだったお庭は、2匹トイプードルたちも埋まってしまうほど荒れてしまっていたとか。
ホームセンターなどで揃えた製品は耐久性がさほど高くないため、すぐ老朽化してしまう事に加えて処分も大変!また、芝生や宿根草などは頻繁に手入れしていないと、あっという間に雑草の繁殖を許してしまうことに。お庭が荒れてくると、あれこれメンテナンスの仕事ばかりが増えてしまい、つい目を背けたくなりますね。
田中様も何とか居心地の良い場所にできないか?ホームセンター等にも相談したものの、なかなか話が進まずにいたようです。
そんな時、たまたまお隣に癒樹工房の手掛ける新築外構工事がスタート。着工挨拶に訪れたプランナーに、やはり傷みつつあった玄関側のタイル補修についてご相談を持ちかけて下さったことがきっかけとなります。その場で描かれたラフスケッチが口火を切り、リガーデン計画は一気に前進へと舵を切りました。
プランナーとの立ち話がお互いのイメージワークのヒントに!「荒れ地」化した庭から、理想を超えたワクワク感のある「庭園」へ
ご夫婦から現状のお困りの点はどこなのか?その窮状をお聞していたプランナーから、ある日、出されたラフプランには、まさに理想のお庭が描かれていました。
広々としたテラスフロア、憩いのデッキスペース、ワンちゃんたちと存分に遊ぶ事の出来る人工芝エリア、それを緩やかに包み込むアール曲線のアプローチや花壇、ベンチ…。
ラフを見るだけで、そこで過ごすご家族の姿がイメージできたようで、即決に近いかたちでガーデンプランは成立しました。
きっとお会いするたび、プランナーとお庭について色々と話すことで、ご夫婦の中でも理想のお庭像が固まって行ったのかもしれませんね。立ち話でも色々と思いを伝えることで、施主様の理想を超えたワクワク感のあるプランが生まれたのではないでしょうか?
それぞれがハーモニーを奏でる交響曲のような至極のガーデン空間
仕上がったお庭は、「オトナかわいい」と施主様が形容するように、色彩豊かで洗練された空間。要所要所にキラキラとした天然石や色鮮やかなタイルが上品にあしらわれ、心ときめくテクスチャーが散りばめられています。
曲線のアプローチを踏み進めると、まず目に入るのは、耐火レンガが積まれたバーベキュー炉。その重厚な佇まいは、流線形のやさしげなデザインの中で唯一、クラシカルな存在感を放ちます。もちろん棚に金網を置いて炭をセットすれば、お肉も野菜もしっかり焼ける仕様。香ばしい香りが漂って来そうですね!
リビングの前に広がるのは、テラコッタ風の温かみのあるタイルテラス。すぐ隣には、掃き出し前にせり出したデッキと同じ床高のフロアが設けられました。白の塗り壁に囲まれた隠れ家のようなデッキフロアは、小窓のマリンライトも相まって地中海沿岸のリゾートを彷彿とさせます。
お部屋からの眺めにも配慮されたテラスガーデン前には、モザイクタイルを貼り合わせた花壇やベンチが美しいハーモニーを奏でるように曲線を描きます。タイルテラスの隣にはワンちゃんたちが思いきり走り回れる緑鮮やかな人工芝エリア。その華やかな色彩のコントラストは、どの季節でも、どのような天候の日でも楽しむことが出来ます。というのも、いずれのエリアも使われているのは、人工的に造られた耐久性の高い素材。お手入れの必要はほとんどありません。今後ご夫婦が年齢を重ねても、メンテナンスの心配なく、安心して永くお庭を楽しんでいただけるのではないでしょうか?
デッキフロアやテラスに腰掛けて、木々や色鮮やかなタイルの花壇を眺めるひととき、ゆっくりと優雅な時間が流れていきそうですね。
この地に移り住んで20余年。それまで何度となく芝を張ってみたり、ウッドデッキを買って来て据え付けてみたりと、自力で手を加えていたが、どれもうまくいかず、我が家の庭は雑草が伸び放題の「自然野草園」になっていた。そのため部屋から庭を眺めることがほとんどなくなっていった。
更に数年前から玄関アプローチのタイルが傷み、補修について考えるようになっていた。その矢先、隣地で新築工事が始まり、境界のドウダンツツジも何とかしなければと焦っていた。やがて建物は完成し、間もなく外構工事が着工するところとなった。
そんな折、隣地外構着工のご挨拶で、癒樹工房の新井さんが我が家を訪れた。これを機に、家内と交互に窮状を訴えるうちに、話題はやがて理想の庭造りに移っていった。その場でさらさらと書き上げられたラフスケッチには、曲線で構成された素敵な庭園があった。数日後でき上った図面を見ると、柔らかな曲線を活かしたピンク系のピンコロとタイルを使った「オトナかわいい」デザインが目に飛び込んだ。夢のような芸術的「作品」だった。
作業が始まってからは、毎日様子が変わっていくのが楽しみで、急いで帰宅するのが日課となった。
梅雨前の暑さの中、平澤さん深井さんペアを中心に毎日汗だくになりながら作業が進められていく。
水糸が縦横に張られ、これからの作業を彷彿とさせる。
古いタイルがきれいに剥がされ、整地され、砕石が敷きつめられていく。
土台のブロックが並び鉄筋が立ち上がる。
かわいい弧を描いて、2色のピンコロが並べられる。
あれよという間に、「荒れ地」が「庭園」に変わっていく。
デッキとシンボルツリーの背後の壁は、この業界で屈指の技術を持つ衝田さんの手によるもの。「これで下塗りとは…」とため息の出るほどのなめらかなモルタルの壁は、やがて説明の言葉が見つからない極上の仕上がりになった。
明るい色のきれいなタイルが貼られたベンチ。これも衝田さんの丁寧な下塗りを土台にして、土砂降りの中でブルーシートの天幕を張り、その下、高さ1m足らずの空間で新井さんが想像を絶する技術を駆使して作った「作品」である。
1mmの狂いもなく正確に組み立てられたテラス屋根とカーポート屋根。これは塩野さん、松崎さん、関口さん、ユージ君の作品。
高低のリズムをつけて、常緑樹を中心にもちろん「かわいらしさ」を散りばめて、林さんが半日あまりで仕上げた植栽。
その場で組み合わせを考えながら耐火レンガを1つずつ積み上げて仕上げたバーベキュー炉。
メンテナンスフリーの樹脂製ウッドデッキ。
自動点灯するマリンライト&アップライト。
そのマリンライトとさりげなくコーディネートされた操舵輪をモチーフにした水道栓。
きれいに丈がそろえられ、二度と雑草に覆われる心配のない青々とした人工芝。
計画段階でコンクリート塗に変更したところ、仕上がってからイメージとは違っていることを相談すると、熟考の末、素敵な再提案により、既に完成していた表面に再度施工してキラキラ輝くビーズを敷き詰めたようになったアプローチ。
もちろん、完璧に仕上げてもらった玄関前の「オトナかわいい」タイルのアプローチと手すりも忘れてはならない。
完成した我が家の庭は、まさにコンダクターの新井さんがタクトを降り、それぞれが一流のソリストである職人さんたちの最高の技術を結集させた、いうなれば「癒樹工房交響楽団」による至極の「芸術作品」である。
今、居間から庭を眺め、そのハーモニーの美しさを存分に堪能しながら、振り返ってみると、始まりは玄関前のタイル修理だったことに気付いた。
田中誠一 めぐみ