白壁と縦格子フェンスのさりげない目隠しで暗さや圧迫感を解決！

お庭が前の道路に面しており、高さのレベルもほとんど差がない日野様邸。ご自宅の新築時、外構はとりあえず必要なフェンスや砂利を敷き、お庭はひとまずウッドデッキだけ設置してみたものの、通りからの目線が気になってほとんど出る機会もなかったそうです。
お子さんが生まれ、その成長に合わせ、視線を気にせず気軽にお庭で遊ばせたい…という思いが次第に強くなっていき、今回のリフォームをご依頼いただくきっかけになりました。

ご相談の際、懸念されていたのは目隠しはしたいものの、高いフェンスや塀で覆ってしまうことによる暗さや圧迫感。確かに限られたスペースに更に高い構造物を建てることは、狭さや窮屈さを感じることになってしまう可能性もあります。
こうした難しい条件に対し、プランナーから提案させて頂いたのは、敷地を有効に活用しつつ、視線をさりげなくカットしてプライベート空間を生み出すプランです。
まず、庭としての機能に乏しかった中途半端なサイズ感の既存のデッキとメッシュフェンスは撤去。その上で敷地を活かしきり、庭は広く快適に使いながらも通り側には花壇を設けて道行く人の目を季節の緑で楽しませる、そんなゆとりも持たせました。

このデザインのポイントの一つは、白壁の間に取り入れられた木調の縦格子状フェンス。タカショーのエバーアートウッドというアルミ製の格子材と角柱を使っていますが、一見、角柱の間から視線が入るようにも見えて、実は真正面から見ない限り全容が見えないシンプルの極みともいえるフェンスです。白壁との相性も良く、和洋のテイストを持ち合わせたリュクスな外観を演出してくれます。

この格子フェンスによって、ほどよい目隠しをしつつも、お庭には光も気持ち良く射し込み、外観からは想像できないほどの開放的な雰囲気が感じられます。
さらに白壁に明かり取りのため施されたのは小さなガラスブロックと、少し辛口のグレーのモザイクタイル。主張しすぎないこの２つの素材が白壁をグッと引き締めるアクセントにもなっています。

白が映えるタイルテラスと緑眩しい人工芝が生む永続的な美しさ

タイルテラスは白壁と統一感のある白い磁器質タイルをあしらい、テラスを降りた先にはお子さんが裸足で歩くのも気持ち良い人工芝を張りました。
白と緑のコントラストは目にも鮮やか！それぞれが人工的な素材のため、ほぼメンテナンスフリーです。つまり、この美しさを手間をかけず、永続的に楽しめるということです。
テラスの突き当りに見えるのは造り付けのベンチ。座面には壁面にあしらったグレーのアクセントタイルと同じグレーの色目のモザイクタイルを貼り合わせました。

時にはお庭でお茶を飲んで一服したり、とベンチがあることでテラスでの過ごし方も広がりそうですね。このベンチの下は空洞の収納スペースも。お子さんのオモチャや庭仕事のスコップも上手く収まりそうです！

白壁をやわらかく灯し、夜のひとときに寛ぎをもたらすライティング

夜になると、白と木調の外観は温かな光に包まれます。シンボルツリーをライトアップするスポットライト、花壇を照らすポールライト、そしてもう一か所はテラスに灯ったバーライトの照明です。
テラス内は外のスポットライトの光も格子の間から優しく漏れて、極上のプライベート空間を演出してくれています。
これからお子さんと、お子さんが成長した後はご夫婦水入らずで、また違う夜ならではの趣でゆっくり楽しんで頂けそうですね。