ガーデンリフォーム工事施工事例集
気分を高めるライティングで旗竿地のアプローチを魅力的に〜濱本様邸〜
奥へと進みたくなるアプローチはナチュラルで優しい表情に
旗竿地に建つ濱本様邸は旗竿地特有の問題に悩まされていました。その問題とは周囲の家から自宅の中が見えてしまうこと。そして夜になると玄関までの道のりが真っ暗になってしまうことを気にされていました。周囲を住宅に囲まれた旗竿地ではプライバシーを守ることが必要不可欠です。また旗竿地では安全面や防犯面の観点からも空間を明るくすることが重要と言えます。
まずプライバシーを守るために行ったのは目隠しの設置です。お住まいのナチュラルな雰囲気を活かし、お隣さんとの境界は人工木のフェンスを取り付け、プライベートな空間をつくり出します。敷地の入り口にはデザインウォールを造作し、目隠しの機能に加えてアプローチのフォーカルポイントにしました。杉板の型枠を用いたコンクリート壁をイメージしたデザインウォールは人工木のフェンスともマッチします。一見、入りにくさを感じてしまう旗竿地もナチュラルでカジュアルな要素を取り入れながらデザインすることで親しみが感じられます。
さらにアプローチはお車が停まっていない時の景観も考慮し、ピンコロ石でスリットラインを入れて変化をプラス。スリットは真横ではなくあえて角度を付けて斜めにしています。真横にスリットを入れてしまうと空間が遮断されたような感覚になり、横の広がりを感じにくくなってしまうからです。しかしそのラインが斜めになると奥行き感が生まれ、同じ空間でも広さを感じることができます。また斜めのスリットは視線を誘導し、ご家族やお客様を自然と玄関へと導いてくれます。そしてその先にはLIXILのプラスGを使ったウェルカムゲートを設置。床面は東洋工業のグルバストーンという天然石を貼り、優雅な雰囲気を演出しました。砂岩ならではの温かみのある風合いとマットな質感がお住まいと調和し、優しい表情を見せます。アプローチの奥は広い空間をつくったので今までは2台分の駐車スペースでしたが、リガーデンによって4台のお車を停めることが可能になりました。空間の使い方や魅せ方次第で同じ敷地でも広く有効に使うことができます。
ドラマチックなライティングで夜も明るさをプラス
夜の暗がりはライティングによって解消します。埋め込み式のライトの光によって玄関へと導かれる光の道筋をつくりました。その中でも際立っているのが、滑走路を思わせるようなライティングです。これはお打ち合わせを重ねる中で出てきたアイディアの一つ。滑走路のようにライトを順番に点灯させるため、アプローチの埋め込み式のライトには人感センサー付きのライトを組み込み、そこを通るごとにライトが点灯する仕掛けを施しました。次々と光輝くライトがお帰りになったご家族を迎えてくれます。
そしてプラスGにはダウンライトを取り付けているので玄関まわりも十分な明るさを確保できます。上下からの光で空間に立体感が生まれ、ドラマチックな景観に。柔らかな光に包まれた空間は眺めるたびに気分を高めてくれます。
20数年前に購入した中古住宅の建て替え工事を行ったのが2008年。当時資金的な余裕も無いのに理想の家を求めて設計の見直しを繰り返したものですから、あっという間に予算をオーバーしてしまい、外溝工事は後回しとなってしまいました。
時が経つのは早いものです。
外溝工事を後回しにしたことなどすっかり忘れたまま気がつけば10年が経過していました。
砂利を敷いただけの庭はいつのまにか雑草だらけ。これではさすがに良くないということで、一念発起。外溝工事の検討に入りました。
業者さんをどうやって選んでよいか分からなかったので、ハウスメーカー系のエクステリアや専門店に飛び込んでみたのですが、なんだかマニュアル通りの冷たい対応でがっかりしました。
そこでネット検索し、最も自信満々で熱いメッセージを発信している業者さんを選びました。
それが癒樹工房さんです。
看板に偽りなしでした。
事前の打ち合わせも綿密で、私たちのぼんやりした要望をどんどん形にしていただきました。
打ち合わせのたびにイメージが膨らみ、まだ着工もしていないのに、頭の中で外溝工事が進んで行くようでとても楽しかったです。イメージが膨らみすぎて、工事見積もりが当初計画していた予算をオーバーしてしまいましたが、結果的には大正解でした。
旗竿地の敷地の奥に駐車スペースを設けるという参考事例が殆どなかったので、果たして私たちのイメージ通りに完成するかとても心配でしたが、着工以降も担当の小田切さんには何度も足を運んで頂き、進捗状況を確認しながら、私たちの細かい修正要望にも都度対応して頂いたので、安心してお任せすることが出来ました。
おかげさまでとても素敵なエクステリアが完成しました。ありがとうございました。
濱本 哲也