優しい色使いで目を惹くデザインのアプローチ

区画整理された土地の一番奥にある井上様邸は、目の前の道路を使用する方たちの目に必ず留まります。多くの人の目に留まる場所であれば、印象的なデザインにしたいですね。周囲の景観も含めてコーディネートし、誰が見ても目を惹くような魅せるエクステリアをご提案させて頂きました。目を惹くと言っても目立つような色を使うという意味ではありません。むしろお住まいのカラーをベースに、淡いベージュカラーで構成しました。ベージュの色合いは見る人に安心感や落ち着きを与えます。アプローチはアールを取り入れ、空間が柔らかく感じられるようにしました。さらに円形のデザインでアプローチにリズムとアクセントをプラス。デザインウォールはベージュのモザイクタイルでデザインしました。パキッとしたカラーを使わなくてもモザイクタイルが生み出す凹凸の陰影が、印象的かつ優しい雰囲気のファサードをつくりあげます。デザインウォールはアールを使わず、あえて四角い形にしました。アプローチを構成するもの全てにアールを使ってしまうと空間が引き締らなくなってしまいます。デザインウォールは優しい色合いを選びながらも四角いデザインにすることで、空間の引き締め役にもなっています。
アプローチにはポールライトを設置し、玄関までの道のりとデザインウォールを照らします。ライトアップされたモザイクタイルの陰影が美しい表情に。デザインウォール前のポールライトは、サイクルスペースまで光を伸ばし夜も自転車を駐輪しやすくなっています。

公園いらずのガーデンスペース

小さいお子様と安心して遊べる空間にするため、ガーデンスペースには人工芝を敷設しました。メンテナンスフリーで美しい景観が長続きします。万が一お子様が転倒してもクッション性があるので、転んだ時の衝撃を吸収してくれます。またガーデンスペースにはお子様にとって嬉しい砂場をつくりました。街中にある公園の砂場は動物のトイレと化しているので、それを防止するためにネットがかけられていることがあります。公園の大きな砂場でネットをつけたり外したりするのは面倒ですね。だからといってネットがない砂場では衛星面が心配です。砂場はお子様の想像力を育成する場所でもあります。お子様の成長にとって大切な空間をガーデンスペースに設けました。ご自宅にある砂場ならお子様が直接手で触れたり、裸足で踏み入れたりしても安心ですね。