新築エクステリア工事施工事例集
エクステリアフレームで別々の空間を一つに〜今岡様邸~
アプローチと一体化した駐車スペース
ガレージを付けたいというお話から始まったお打ち合わせ。限られた駐車スペースをどのように活用するかがポイントでした。大切なお車を守るためにカーポートは欠かせませんが、カーポートの柱が乗り降りの邪魔になってしまうので、設置を躊躇する方もいらっしゃいます。そのような時は、後方支持タイプという柱が後ろにあるカーポートにすれば、乗り降りも駐車もスムーズです。カーポートが景観に馴染むようLIXILのGフレームというゲートをアプローチの中に組み込みました。こうすることでカーポートだけが目立つことなく、景観の一部として馴染んでいます。ゲートは玄関の方まで広げ、駐車場とアプローチが繋がるようにしました。ゲートに加えて空間に繋がりをつくるのは床面のデザインです。駐車場からアプローチにかけて鮮やかな色の天然石を貼ることによってイメージが繋がります。そしてポストやインターホンはアプローチの階段を一段登った所に設置し、フレームの縦格子の目隠しによって通りから見えないようにしました。道路から一歩入ったところにインターホンを付けたのは、来客者への配慮でもあります。通り沿いにインターホンがあると、今岡様邸を訪れるお客様は道路で待たなければなりません。しかし敷地の中にインターホンがあれば、お客様は安全な所で待機することができます。ご家族だけでなく、来客の方へ配慮した設計です。
またお隣さんとの境界には目隠しのフェンスを設置。囲われた空間にすることで、大切なお車を守る効果をアップさせます。
アプローチと繋がるガーデンスペース
アプローチの横から伸びる花壇は白いデザインウォールでガーデンスペースの目隠し壁と繋げました。アプローチ横の花壇にはタイムを植えています。グランドカバーとしても人気のタイムは雑草を抑制し、春にはピンク色の綺麗な花を咲かせ、見る人の目を楽しませてくれることでしょう。あえて高さのある花壇を造作することで、しゃがまなくてもお手入れできますし、お散歩中のワンちゃんが敷地内に入るのを防止します。
通りから見えてしまっていたリビングも目隠しすることで、心から休まる憩いの空間に。壁だけではどうしても圧迫感が出てしまうので、目隠しのためのデザインウォールの上にはフェンスを付け、視線は遮りながらも圧迫感を軽減。フェンスからは風が抜けるので、ご家族にとってもガーデンスペースに植えた植栽にとっても過ごしやすい環境になります。
期待をはるかに上回る外構工事ありがとうございました。カタログにありましたようにHMのざっくりとした外構の見積もりに不安を感じ、ホームページでたどり着いたのが癒樹工房さんでした。「決して安い値段ではないかも知れませんが、それに見合った期待を(良い意味で)大きく裏切る外構をつくります」その言葉に偽りはありませんでした。初期の打合せで西村さんにお示し頂いた3Dパースが自分たちのイメージそのもので気づけば「ここもこういう風にできないか?」などを繰り返してやや当初の予算オーバー気味になってしまったもののそうしたいと思わせるてご提案でした。
実際の施工も申し分なく、現場監督の森田さんをはじめ志村さん、磯辺さん、高田さん、春日さんのプロフェッショナルな職人を感じることができました。特に我が家の外構の一番の売りになった玄関前の石貼りステップの施工には感動しました。西村さんの秀逸なデザインが故に実際施工となると非常に難儀だったようで「物理的に施工できるのであれば施工する」という志村さんの想いと「ギリギリまで設計を変えない」という西村さん、森田さんの想いが重なり合って終日議論され結果デザインを変えずに3Dパース通りの施工に成功!本当に大変だったと思います。巷の業者ならば「これは施工できません」→「あ、そうですか。じゃあ設計を変えましょう」というところがほとんどと思いますが、「ギリギリまで設計を変えずに物理的に施工できるやり方を見出す」ことに癒樹工房さんの設計に対するプライド、施工に対する職人としてもプライドを感じました。生にプロフェッショナルな集団ですね。玄関前の石貼ステップ以外でも花壇、テラスフェンス、ピンコロ敷きと難儀な工事はありましたが、ベストな施工を考え抜いて下さり、ご提案・施工いただきました職人さん、森田さん、西村さん、本当にありがとうございました。
こうして出来た外構、期待を遥かに上回るものでした。近所の方々からは「この家の外構工事、素敵だから毎日散歩で通るのが楽しみ」と言われますし、通りすがりで足を止めてしばらく観察される方もいます。
生に自慢したくなるような外構になりました。外構工事というよりむしろ作品ですね。
西村さん、森田さん、志村さん、磯辺さん、高田さん、春日さん、素晴らしい設計と施工本当にありがとうございました。今後も癒樹工房さんのご発展を祈念しています。
今岡 和己