ご家族にとって使いやすく安全なアプローチ

すでに階段の下地が出来上がっていた大澤様邸のアプローチですが、高さもバラバラでとても使いにくい状態でした。階段の高さが揃っていないとリズムを崩し、転倒してしまう危険性が高まります。まずはこの危険な階段をつくり直し、ご家族にとって使いやすいアプローチになるよう計画。道路から建物まで高低差がありますから階段を設ける必要がありますが、階段の途中には踊り場のスペースを広く取り、お子様も上りやすい設計にしました。また手すりを付け、転落を防止します。使いやすいアプローチになったら、次はデザインです。白を基調とした爽やかなお住まいに合わせ、既存の擁壁は白く塗り上げ、イメージを統一します。コンクリートのままの無機質な印象とは異なり、温かさを感じますね。白のデザインウォールに合わせたのは、木目の表情が美しいタイルです。一気にナチュラルな雰囲気になります。このタイル貼りのデザインウォールの前には、丸いフォルムが可愛らしいポストを設置。足下に下草を植えることで、自然の彩りが加わり、動きのあるアプローチになります。ナチュラルな雰囲気を楽しめる安心安全のエクステリアが完成しました。

レンガや植栽でつくるナチュラルガーデン

掃き出しの窓とガーデンスペースは高さを合わせたので、お部屋から見た時に空間全体が広く感じられます。高さを揃えたことで、ガーデンスペースがグッと身近になりました。天然芝や植栽など自然を感じる空間で、お子様がのびのびと遊んでいる姿を眺める時間は、この上なく幸せなことでしょう。ガーデンスペースはフェンスで囲っているので、お子様を安心して外で遊ばせてあげることができますね。白いお住まいに対し、あえて黒物のフェンスを合わせることで空間を引き締めます。ガーデンスペースのクランクした部分はフェンスで繋ぐのではなく、レンガのデザインウォールで繋ぎます。レンガの生み出す素朴な質感によってナチュラル感もアップ。デザインウォールの道路面には照明を取り付け、ガーデンスペース側には水栓機能と花壇スペースを付けました。玄関前の空間とガーデンスペースを繋ぐデザインウォールは、機能も充実しています。
花壇スペースはタイルで囲い、土いじりをしても靴が汚れないようにしました。玄関前に植栽を入れることで、ドアを開けるたびに緑を楽しめます。また植栽は目隠しとしても機能します。日々の使い勝手も考えたエクステリアです。