フロアービーズ、洗い出し仕上げ
DESIGN POINT 1
自然の風合いを楽しむ日本古来の仕上げ方法
- 洗い出し舗装
床面や壁面の仕上げの方法の一つで、砂利とセメントを混ぜて、表面が硬化する直前に水洗いして砂利を露出させる技法です。混ぜる石の大きさや種類によって、表情も変化します。洗い出しは素朴な肌合いが特徴的で、ザラザラした表面は滑り止めとしても効果を発揮します。この技法は大変難しく、表面が乾かないうちに洗い流してしまうと、全部洗い流されてしまいますし、逆に表面の硬化が進み過ぎると洗い流されない状態に。洗い出しは季節やその日の温度・湿度などからタイミングを見計らい、作業しなければなりません。“ホンモノ”の洗い出し舗装は熟練の職人でなければできない技術でもあります。近年では、こうした伝統的な洗い出しの技術を簡単に施工できるようにシート状になったものが開発され、手軽に天然砂利の深い味わいと美しさを表現出来るようになっています。またシート状なので、壁面の立ち上がりなどの難しい部分への施工も容易に行うことが可能になりました。 - 三和土仕上げ
他にも洗い出し技法を使った仕上げ方法があります。「三和土仕上げ」と呼ばれるものです。思わず、“さん…わ…ど?”と読んでしまいそうですが、これで“たたき”と読みます。この「三和土(たたき)仕上げ」は古くから日本に伝わる技法で、日本の気候に合った先人達の知恵の塊でもあります。土に苦汁(マグネシウム)と石灰(カルシウム)の3種類の材料を混ぜ合わせて、叩いて仕上げたことから「三和土(たたき)仕上げ」と呼ばれるようになった言われています。昔はセメントという便利なものがありませんでしたから、土を固める方法として、この三和土仕上げが使われていました。土の柔らかな質感が魅力の工法で、お寺などの日本古来の建築物で見かけることができます。 - ガラス洗い出し工法
洗い出しにアレンジを加えたのが、ガラス洗い出し工法というものです。材料の中に砕いたガラスを入れています。中に入れるガラスの色によって印象も変わり、ガラスが太陽の光に当たってキラキラとした表情を見せます。
透水性に優れる樹脂舗装
洗い出しをより簡単に、且つバリエーション豊かにバージョンアップさせたのがフロアービーズという樹脂舗装です。フロアービーズはメイクというエクステリア建材メーカーが販売している、様々なサイズ・カラーの骨材と樹脂を混ぜ合わせてつくる舗装材。フロアービーズによって従来以上に様々な表現が床面に可能になりました。
洗い出し以上に豊かな表情を見せてくれるのが最大の特徴で、他の色のフロアービーズも併用することで明るい床面をデザインできます。
フロアービーズの樹脂には様々な繊維が添加されており、骨材と骨材を繊維と樹脂で複雑に結合させているので、普通自動車が乗り入れできるほどの強度も確保されています。またフロアービーズは透水性に優れるという特徴を持っているので、水たまりが出来ることもなく、お子様や年配の方でも安心して歩行できます。また敷地内には多数のマスなどがありますが、その周りをコンクリート舗装すると、経年変化でヒビが入ってしまうことがありますが、フロアービーズならそうした心配もありません。
さらにアプローチやガーデンスペースの雑草対策としても有効なので、「雑草をなんとかしたい!」という方にもオススメ。雑草対策にコンクリートでは味気なくなってしまいますが、フロアービーズなら明るくオリジナリティー溢れる空間に。そして雑草の悩みからも解放されます。フロアービーズは新築でもリフォームでも対応可能な舗装材です。
デザイン性・機能性・施工性に優れたフロアービーズならエクステリア空間を和風にも洋風にもデコレーションできます。また天然石やレンガなど他の素材とも相性が良いので、組み合わせ次第で様々な表情の空間を演出できます。