テラス(タイル・自然石)
様々な素材を組み合わせてデザインされた魅力的なテラス
テラスはタイルでつくられることが多いですが、タイル以外の素材を組み合わせてデザインすることで様々な表情を見せてくれます。自然石を効果的に使ったテラスや、テラス内部・階段の踏み面に人工芝を組み込んだデザインなど、見ているだけで楽しくなるようなテラスだと、外に出るのが楽しくなりますね。
DESIGN POINT 2テラスの目的
テラスを造る目的は人によって様々です。テラスがあったらどんなことをしてみたいと思いますか?
昼間はお子様の遊び場、夜はご夫婦の語らいの場所、休日はご家族やご友人達とバーベキュー・・・夢は膨らみますね。
それとも洗濯物を干す実用的な場所として使いたいとお考えでしょうか?
一般的にはテラスによって室内とお庭を繋ぎ、出入りをスムーズにします。またテラスがあることで洗濯物を干す時の動線が短くなったり、バーベキューなどお庭で食事をする時に料理を運びやすくなるというメリットがあります。さらにお庭の大部分をテラスにすることで土の面を無くし、雑草を生えてこないようにすることも可能です。雑草が生えてこないだけでお庭のメンテナンスが格段に楽になりますし、虫の発生を抑えることにも繋がります。
テラスの形状
目的に応じてテラスのデザインも変わってきます。テラスの形状はスクエア型で、リビングの掃き出し窓の前に設置されることが多くなっています。スクエア型以外にも三角形にして遊び心を持たせるという方法もあります。
また花壇やベンチなど他のガーデンアイテムと組み合わせたりL字型のテラスをつくる方もいるので、目的や状況に応じてデザインを決めることが重要です。
ご家族やご友人とバーベキューをしたいという場合には、ベンチなど腰を掛ける場所を設けると使い勝手が良くなるでしょう。
なおテラスのサイズを小さめに造ってしてしまうとガーデンファニチャー(外用の家具)を置こうと思っても、狭くて置けなかったり、作業がしたいのに十分なスペースが確保できなかったりと使い勝手が悪くなることが多いので、余裕をもって少し広めにつくることをオススメします。
また小さなお子様やご年配の方がテラスを使用する場合には、低めのステップを数段造作したり、手すりや柵を設置すると移動がしやすくなり安全性もアップします。
テラスの素材
- タイル
タイルにはシンプルなデザインもあれば、木目調のものや天然石に見えるものなど様々なデザインがあるので、好みやお住まいとの統一感を考えながら選ぶことが大切です。リビングのフローリングに合わせて木目調のタイルを貼れば、リビングが広がったように感じられるでしょう。
またタイルの貼り方をあえて斜めにすることで、景観に変化が生まれます。30cm角のタイルの中に少し小さめのタイルをアクセントに入れたり、デザインにひと工夫することで他とは違うタイルテラスをつくることも可能です。また60cm角の大きなタイルであれば、空間が広く感じられますし、重厚な雰囲気を演出できます。
なおタイルはⅠ類(磁器質)、Ⅱ類(せっ器質)、Ⅲ類(陶器質)という分類があり、この3つを総称して陶磁器質タイル、セラミックタイルと呼んでいます。
焼成温度が高いⅠ類ほど吸水率が低く、より硬いタイルとして分類されますので、タイルを選ぶときは参考にしてみてくださいね。
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- 自然石
タイル以外にも人気なのが、表面に自然石を貼ったテラスです。
自然石の中でも特に人気なのが乱形石で、カラーもイエロー、ピンク、ベージュ、ブラック系など様々で、自然石の華やかで優しい風合いがお庭を柔らかい印象にしてくれます。ナチュラルテイストのお庭やヨーロピアンテイストのお庭、シンプルなお庭のアクセントなどで採用されることが多くなっています。またブラックやグレーなどのシックなカラーなら和テイストにもマッチします。
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テラスの解体作業
テラスをデザインする時に考えてほしいのが、解体作業についてです。テラスは解体作業が大掛かりになってしまうというデメリットがあります。一度つくってから、思っていたのと違うからつくり直そうと思っても、コンクリートを使用しているテラスでは解体作業をするときに出る騒音も大きくなりますし、解体するためのコストも高くなります。そのため、テラスを造る場合には使用目的やなどに合わせて、ベストなサイズをご家族やデザイナーなどの専門家と一緒に考えるようにしましょう。今だけでなく、将来のことも考えることが必要です。
なお使用目的が見つからない場合には、実際に住んでみて「やっぱりテラスが必要だ!!」と思ったタイミングで造作しても良いでしょう。