明るく柔らかい空間に生まれ変わったリビングルーム前

リビングルームから直結するガーデンスペースをメインにリガーデンし、コンパクトながら開放感溢れる空間をつくりました。背の高い既存のフェンスと新設した可愛らしいデザインウォールのお陰で、窓を開けていても外からの視線を一切感じることはありません。
リビングルーム側は目隠しをするため、新たに３段コンクリートブロックを積んでいるので以前よりも６０ｃｍ高くなっており、その上に隙間の少ない８０ｃｍのフェンスを設けたので、合計１ｍ４０ｃｍも高くなりました。これだけ高さがあれば、リビングルーム内のプライバシーも十分保たれます。
ブロックの内側には、モザイクタイルを貼り、無機質なブロックの壁面が見えないようにしました。またモザイクタイルを貼ったことで、ガーデンスペースも明るく感じられます。

道路からの視線をカットするため、デザインウォールを造作しました。このデザインウォールには圧迫感を感じにくくする工夫が施されています。その工夫とは、お住まいの基礎の高さに合わせて、デザインウォールにモザイクタイルを貼っていることです。地面からそのまま白い塗り壁が立ち上がると、高さが強調され、圧迫感が出てしまいます。しかしデザインウォールの下側にモザイクタイルを貼ることで、同じ高さでも白い塗り壁部分が小さくなり、高さを感じにくくなります。さらにガラスブロックを組み込み、軽やかさをプラス。視覚的な効果を使い、圧迫感を軽減しました。
またデザインウォールの裏側には水栓を組み込んでいます。立水栓のためのスペースを設けなくても、空間を上手に使えば、デザインも機能も満たすことができます。あえて大きな水受けは設置せず、タイルテラスをくり抜いて排水処理を施しました。
またガーデンスペースにはピンコロ石で花壇を造作しました。ピンコロ石は壁面のモザイクタイルに合わせ、明るい暖色系のカラーをチョイスしています。丸みを帯びたコーナーの植栽スペースは、シンボルツリーのための空間です。花壇の前は人工芝を敷設。人工芝はお手入れ入らずで、忙しいご家庭にはピッタリのアイテムです。

掃き出し窓の前に造作したタイルテラスに沿うように取り付けたのは、コンパクトサイズのポールライトです。等間隔に取り付けてあるので、夜もガーデンスペース全体を明るく保つことが出来ます。LEDタイプなので電気代もあまりかからず経済的です。ファサードはライトを取り付けていませんが、ガーデンスペースから見える光が駐車場まで届くので、お車を駐車するときの目印にもなります。暖色系の柔らかい光は、ガーデンスペースの雰囲気も明るく華やかに変えてくれますね。
デザインウォールの前にも小さなエクステリアライトを設置し、白いデザインウォールを優しくライトアップしています。シンボリックな植栽を壁の前に植えれば、その植栽の陰が壁面に伸び、さらに美しく夜のお庭を彩ることでしょう。