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トサミズキ(土佐水木)

マンサク科 トサミズキ属 落葉低木

枝先に垂れ下がる黄色い花穂とほのかな甘い香りが春を知らせる木

春先、淡く黄色い小花を枝から吊り下げて咲かせるトサミズキ。たくさんの花穂が風に揺れる姿は、何とも言えずかわいらしく、辺り一面を春の喜びと華やかさで満たしてくれます。花の後は鮮やかな黄金色の葉が出てきますが、丸みを帯びたハート形がとても愛らしく、初夏にはこの葉が重なり合って爽やかな木陰を作ってくれます。一説には、この葉の形がミズキに似ていることから、トサミズキという名前が付けられたとも。ただトサミズキはマンサク科のため、ミズキ科のハナミズキとはまったく違う木です。
その華やかで繊細な花や葉は常緑樹が多い昨今のお庭の中で、パッと明るいアクセントとなり、シンボルツリーにもおすすめの落葉樹です。
病害虫にも強く、栽培も簡単とあって初心者に魅力的な木ですので、お庭が常緑ばかりで寂しいな…と思ったら、ぜひ取り入れてみて下さいね。
根元から分岐した雑木風の樹形、枝先に付いた小さな蕾や垂れ下がる黄色い花、淡く繊細な葉がモダンな現代の家にもよく似合います。

花蜜に吸い寄せられメジロもやってくる!野鳥にも好まれる木

四季を通じて野鳥が遊びにきてくれるお庭…憧れている方も多いですね。トサミズキの花は蜜も多く、香りもほのかに漂います。この香りに吸い寄せられ、花蜜を吸いにメジロがやってきます。つまり、トサミズキは花が可愛いだけでなく、メジロがいち早く春の訪れを知らせてくれる、という特典付きなのです。
メジロやヤマガラなど小さな野鳥を寄せ付ける蜜の多い木としては、他にもサクラやウメ、モモなどもありますが、育てやすさや現代の家にもマッチする樹形という点でも、トサミズキは断然おすすめです!メジロやジョウビタキなど可愛い野鳥を呼び込むのにもトサミズキは最適!

花や新緑だけじゃない!庭木として育てやすい魅力とは?

トサミズキは高知県の一部のみにしか自生していない木ですが、北海道や東北といった寒冷地を除けば国内で広く育てることができます。また土地を選ばず、酸性に近付いた土壌でもOK。ですので、宅地化されてから時間が経っている痩せた土地などでも、簡単な土壌改良で植えられます。
また日当たりの面でも、半日陰でも育てられるので、植える場所もあまり悩まずに決められるといったメリットも。限られたスペースの中では嬉しい植栽条件といえそうですね。

トサミズキはどの程度まで大きくなるかというと、樹高3~4mほどになります。基本的には根元から枝が出て増える株立ち樹形なので、無理にあちこちで押さえずに自然な樹形を保ちながら育てます。ただ、ある程度は手を入れて行かないと、木全体が大きくなってしまい、美しい樹形が崩れてしまいます。理想的な手入れのしやすい高さを決めて、自然な樹形になるよう枝を剪定していきましょう。(後に紹介する剪定方法を取り入れてみて下さい)

トサミズキには実は付くの?紅葉はどうなる?

黄色く吊り下がる花が有名なトサミズキ、実の存在はあまり知られていませんが、花後、秋になると緑の実が付きます。小さな粒が集まったような房が花と同じように垂れ下がった様子がかわいらしく、熟すと黒く色づいて種が弾けます。実を食べることはできませんが、紅葉と共に、秋の訪れを知らせてくれます。葉の紅葉は、黄金色が次第に黄色からオレンジへと色づき、華やかに冬へと向かいます。秋になるとかわいらしい実と美しい紅葉も楽しめるトサミズキ

トサミズキの品種は? そっくりなヒュウガミズキとは何が違うの?

よく淡い黄色い花が垂れ下がる姿が、同じマンサク科ヒュウガミズキと間違えられるトサミズキですが、その大きな違いは樹高や花の様子。ヒュウガミズキは樹高が1~2mとさほど大きくならず、庭木としてはツツジなどの灌木のような扱いで植えられることも。
花の様子はもっとも見分けやすいポイントで、8個前後の花が集合して垂れ下がるトサミズキと比べ、ヒュウガミズキの花は見た目も小さく、コロンとした3つの花が付きます。葉の形もトサミズキは左右非対称だったりと、よく見れば大きく違いはあるのですが、なかなか一緒に植えられている場所に出くわさないと特徴の違いを捉えるのは難しいですね。コロンとした花のヒュウガミズキと、たくさんの花が集まって垂れ下がるトサミズキ

さて、ネットや量販店でトサミズキを探してみると、”スプリングゴールド”という品種名を目にすると思いますが、実は”ゴールデン スプリング”が正式な品種名で、日本の草分け的なナーセリーで何万本もの中から生まれた黄金の葉が美しい品種です。国内外でも、カラーリーフプランツとしてトサミズキの人気を一気に押し上げた立役者ともいえる品種です。黄金の葉がカラーリーフとしても人気の”ゴールデンスプリング”

自然樹形を愛でながら、剪定は楽しむ程度に

トサミズキの樹形は、無理に剪定を加えなくても、自然に形が整っていきますので、若木の内は放任しても大丈夫です。とはいえ樹高が高くなってくると、どうしても花付きも悪くなり、剪定もしづらくなってしまいます。また、枝が混み合ってくると、うどんこ病などにもなりやすくなります。植樹後5~6年経過した後には、古い枝や交差した枝などを枝の根元から切り落とします。中途半端に枝の途中から剪定を加えると、そこから樹形が崩れてしまうので、位置だけ気を付けて行えば後は難しいことはありません。
花付きが落ち着いてしまったな…と思ったら、少し思い切って全体の3分の1ほどに整えてあげると株が若返ります!もし勇気が無い場合は植木屋さんに頼んでみても良いでしょう。

いかがでしたか?公園などでもちょこちょこ見かけるトサミズキ、花だけでなく、四季を通じてカラーリーフが楽しめるおすすめの庭木です。淡い黄色い花が上品で、主張しすぎないのも魅力のひとつです。ご興味を持っていただけたら、一度、お店やネットで色々な姿をご覧になってみてくださいね!

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