花の少ない夏に元気に咲く花!
花が少なくなる暑い夏に、どんな植物を選んだら庭を明るくできるのか悩んでいる方も少なくないでしょう。
春の花が咲き終わった頃に、完全に植え替えてしまうというのも一つの方法ですが、実は暑い夏でも旺盛に開花する植物はたくさんあります♪
夏向けの苗を、小さいうちから春咲きの植物の隙間に植えておくと、自然に移り変わっていく様子を楽しめますね。
そんな夏向けの植物であるトレニアについてご紹介いたします♪
トレニアは、ゴマノハグサ科(アゼトウガラシ科)の一年草または多年草です。
熱帯アジアからアフリカにかけて40種ほどが分布するといわれています。別名、夏すみれ、ハナウリグサとも言われています。
夏の高温多湿の中でも筒状の花を次々と旺盛に開花させます。
トレニアを大きく分けると一年草のタイプと宿根性の高いものとの2種類に分けられます。日当たりのよい場所から日陰でもよく咲きます♪
身近な園芸店やホームセンターで種(たね)や苗が販売されていますので、暖かくなってきてから植えると良いでしょう。
しかし、苗を植える場合には生育温度に気を付けなければなりません。トレニア・フルニエリは25℃程度が適温です。
ハウスで育てられてた苗を、気温の低い時期に植え付けると傷んでしまう場合があります。ハウスで温度管理されていた苗が急に低い外気にさらされ、気温差のために傷むというものです。
暖かくなってからは、ほとんど注意する必要はありませんよ♪
水はけと日当たりの良い場所に植えると、よりたくさん花を咲かせることができます!
また苗が小さいうちに株元から2節ほどより上の芽を摘み取ると、脇芽が増えて旺盛に分枝し、花を付けます。
種をたくさん付けるので、こぼれ種で翌年も同じ場所で発芽してくれます。
公共の場所などの植栽に欠かせない植物です。
多年草のトレニアのほとんどが、多年草のトレニア・コンカラーと一年草のトレニアの交雑によって作出されています。
一年草のトレニア・フルニエリが直立型であるのに対して、多年草のトレニアは横に広がる匍匐性が強い傾向があります。種を作らないので、挿し芽で増やす必要があります。
濃い紫や濃い青、濃いピンク、淡い青などがあります。トレニアの中では大きめの花を咲かせます。茎も太めで株の広がりは旺盛なのですが、花数はトレニアの中では少なめで長い間咲き続けます。
比較的寒さに強いので、暖かい地域では霜にあて続けなければ戸外で冬越しさせることもできます。
トレニア・ムーン系は、花弁に月のような黄色く丸いアクセントがあり、それが名前の由来です♪
細くしなやかな茎を旺盛に分枝し、花数も多く枝垂れる姿が美しいので、ハンギングや高い鉢、または高い所に設置したプランターなどに向いています。
寒さには弱い方なので、15℃を目安に室内で管理した方が良いですね♪
トレニア・ソラリナ系は、ムーン系よりも花が細長い品種です。
ムーン系と同じように細くしなやかな茎を旺盛に分枝し、花数も多く枝垂れる姿が美しいので、やはり、ハンギングや背の高い鉢、または高い所に設置したプランターなどに向いています。
同じく寒さにも弱いので、15℃を目安に室内で管理した方が良いでしょう。
トレニアは、単体でも魅力的な植物ですが、寄せ植えなど活用の幅が広い植物です。
暖かい地域では12月頃まで旺盛に咲き続けます。さまざまな植物を組み合わせることで一年中花のリレーを楽しめる庭になります。ぜひトレニアを加えてみてくださいね!