寂しい冬の花壇をパッと明るく!
冬の花壇を華やかに彩る花は、寒くて暗くなりがちな景色を明るくしてくれますね!
また、次々と咲き続ける花には生命力が感じられ、心も軽やかになります♪
そんな魅力的な植物の代表と言っても過言ではない、高い人気を誇るプリムラをご紹介しましょう!
プリムラは、サクラソウ科サクラソウ属の学名です。世界各地に500種ほど、日本にも20種ほどが分布する、草丈の低い多年草です。
園芸店などで販売されている種類は色や形も豊富で、晩秋から春まで長く咲き続けるので冬の花壇にぴったりの植物ですね♪
次々と咲く花は香りも良く、可愛らしい花形と相まって人気を集めています。
プリムラ・ポリアンサは園芸品種として作出されたもので、耐寒性に優れ大ぶりの可愛らしい花を次々と咲かせます♪
花色も豊富で、一重咲き、半八重咲き、八重咲きなど花形も多様です。
プリムラ・ジュリアンは、プリムラ・ポリアンサと小型種の原種プリムラ・ジュリエとを交配し作出されました。
プリムラ・ポリアンサに比べ、花の大きさは3分の2ほどと小さめで、より多くの花を咲かせます。
プリムラ・ポリアンサ同様、耐寒性に優れます。一重咲き、半八重咲き、八重咲きの他に、バラ咲き、フリル咲きなどさらに多様なラインナップとなっています♪
プリムラ・マラコイデスは、小型の花を穂状に咲かせる可憐な姿が魅力の植物です。
中国雲南省、四川省原産の多年草ですが、高温多湿の日本では一年草扱いとなっています。別名ケショウザクラ(化粧桜)、オトメザクラとも呼ばれています。
プリムラ・ポリアンサやプリムラ・ジュリアンと比べ、草丈が20㎝~50㎝程度と高いので、風通しが良くすらりとした印象です。
切り花にも向いています。株全体に白い粉が発生するため、化粧桜という別名の由来となっているのですが、かぶれることがあるので注意が必要です!
プリムラ・ベラリーナは、イギリスの育種家によって作出された、ヨーロッパで人気の高い比較的新しい品種です。完全八重咲きで、しっかりとした小さめの花を次々と咲かせます♪
開花はプリムラ・ポリアンサやプリムラ・ジュリアンより遅めで、一月、または二月頃から咲き始めます。
また、比較的暑さにも強いので、風通しと水はけに注意すると、日本でも数年持ち越して毎年花を咲かせることができます。
ベラリーナという名前の由来は、イタリア語で女性のバレエダンサーを指す「バレリーナ」と、美しいという意味の「ベラ」を掛け合わせた造語と言われています。
バレリーナのドレスのように華やかですね!
プリムラは、丈夫で多花性の植物です。
気温が10℃~20℃程度で日照に恵まれると次々と蕾を展開します。大きめの葉と花を折り重ねたように広げます。その為、手入れをしなければ、株の中心部が蒸れてカビの発生や腐れを招きます。
こまめに花がらや傷んだ葉を取り除くことが大切です。できるだけ株元に近いところから摘み取るようにしましょう!
プリムラ・ポリアンサやプリムラ・ジュリアンの場合、花がらは傷んでいなくても早めに摘むことが重要です。
蕾に日光が当たることで花が咲く性質を持っているので、咲き終わりに近い花がらを摘むことで株元に日光が当たり風が通りやすくなります。
株の健康を保ち、新しい花の展開を促すことができる花がら摘みは重要な作業です。
「傷んでいない花を摘み取るのはもったいない」と思う方も少なくないでしょう。摘み取った花をコップやジャムの瓶に生けてテーブルの彩りにすると楽しみも増えますね。
暖地では、地植えや鉢植えのまま戸外で楽しむことができます。
日当たりと風通し、水はけの良い場所で管理しましょう。多少の霜や雪に見舞われても、日中溶けるようであれば問題ありません。
地温が下がり続けると株ごと傷む場合もあるので、掘りあげて移植するか藁などで株元をマルチングしておきましょう。
寒い地域では、日当たりの良い窓辺に置くようにすすめられています。
暖房の風が当たる場所や風通しが悪い場所に置くと傷んでしまうので注意が必要です。夜10℃程度まで下がる場所であることも大切です。
数日に一度、天気の良い日中外に出すことで、より元気に咲き続けることでしょう♪
プリムラは、花がら摘みをしながら香りを楽しむことができます。
手入れをいとわないガーデナーにとっては、愛着も湧く人気の高いアイテムです。そうは言っても寒い中でのガーデニングは気が進まないものですね。
そんなときは、鮮やかな花や可愛らしい花を室内で咲かせてみてはいかがでしょう。
身近に置けば花の手入れも気軽にでき、より楽しめるかもしれませんよ♪