和風にも洋風にもマッチする山野草
庭をどんなイメージにつくりあげるかを考えながら植物を選ぶのは、ガーデニングの大きな楽しみですね!野趣溢れるお庭にしたいという方も多いことでしょう。
自然の趣に富んだお庭には山野草がよく似合います。山野草は「和風のお庭」というイメージが強いかもしれませんが、植え方ひとつで洋風なお庭にもマッチさせることができます。
山野草の中でも様々なイメージの演出に役立つホトトギスをご紹介します♪
ホトトギスはユリ科の多年草です。
花の模様が野鳥のホトトギス(杜鵑)のお腹の模様に似ていることから名付けられました。東アジアに16種が分布すると言われています。本州・四国・九州に分布し、湿った山地の崖などに自生しているものがほとんどです。
ホトトギスの園芸品種名は多くありますが、花の姿で大きく分けて2種類あります。
花の中心が直立し傘のように広がるホトトギス型と、釣り鐘型で下向きに咲くジョウロウホトトギス型です。
園芸品種は、ホトトギス型から作出されているもので、一般の花壇や鉢などでも栽培が簡単にできるものが多くあります。
青色が強く出るものや、ピンク色のものなど、多くの園芸品種が作出されています。
山野草のイメージが強いホトトギスですが、市販の園芸用培養土でも問題なく生育するものも多いので、和風の庭に限らず西洋風の寄せ植えにもマッチしますよ!
精緻な花のつくりを間近でじっくりと観察したり堪能できるのも、ホトドギスを植える楽しみの一つですね♪
湿り気のある斜面や石垣に枝垂れさせると野趣あふれるお庭を演出することができます。
ジョウロウホトトギスは高知県の山野に自生しているものです。
そのほかに神奈川県の丹沢の岩壁に希に生えるサガミノジョウロウホトトギス(相模上﨟杜鵑草)と、紀伊半島の湿った崖に枝垂れるように自生しているキイジョウロウホトトギス(紀伊上﨟杜鵑草)があります。
花の姿が美しいことから、宮中に仕える身分の高い貴婦人を意味するジョウロウ(上﨟)と名付けられました。キイジョウロウホトトギスは比較的栽培しやすいので、通信販売などで入手することができます。
育てる場合は直射日光を避け、深めの大きな鉢か高めに盛り土をした場所に保水性の高い鹿沼土などを用いて、水切れしないように注意して管理しましょう♪
水はけがよく、水持ちが良いということが重要です。水切れをさせてしまうと葉が枯れこんでしまい、花が咲きませんので注意してくださいね!
山野草は和風の庭園だけ、と思っている方も多いかもしれません。
ですが、山野草の中には丈夫で栽培しやすく寄せ植えに向いているものもたくさんあります。シャープな印象のお庭やエレガントなお庭、かわいらしいお庭など幅広いイメージに演出することができます。
お気に入りのホトトギスを見つけて、お庭にアレンジを加えてみてくださいね!