今回のケースはお庭全体のリニューアル工事です。
建物裏と西側のブロック塀だけを残し、全て新しく設計しなおすことになります。
リフォーム工事を希望されるお客様は、毎日の生活でどこを改善したいのかを明確に感じていらっしゃるので、その点はとても考えやすいですね。
全てのご要望を叶えるプランニングをするには、「部分」より「全体」から入るのが鉄則です。
駐車スペース、アプローチ、テラス、植栽スペースなどの大きなものから順に、敷地内にあてはめていきます。
「ゾーニング」(『ゾーン』に分ける作業)と呼ばれるプロセスですね。
最初のゾーニングはこのような感じになりました。
カースペースを考えるには、どんなクルマを何台とめるのか、 どの順番で停めるのか、一番頻繁に使う車は何か、クルマを買い換える予定はあるか、 スキー等のキャリアを載せる可能性があるか、介護・クルマ椅子を考慮する必要があるか、 ご家族の運転技術はどの程度か、このあたりを全て考慮する必要があります。
次に大きなスペースを占める「アプローチ」 (玄関までの通路)は、距離にして10m以上あるので、間延びしないようなデザインが求められます。
テラスは主に洗濯物を干す場所として使われる予定なので、それに応じた幅と奥行きをまずは確保します。
植栽のスペースはあえて「場所」として確保せず、デッドスペースをうまく利用して 「目隠し」「アイストップ」効果を出せるような配置がベストと判断しました。
お客様からのご要望
- アプローチが長く、歩きづらいため、間延びせずに見どころのあるものにしたい。
- 中途半端なサイズの駐車場を直して、車が3台停められるようにしたい。
- スクエアな建物の外観に合わせて、スッキリとしたデザインのエクステリアにしたい。
- オープンながらも、防犯にも考慮した設計にしたい。