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エクステリア工事を実際に頼んだ方で、意外に多いのが工事のやり直しです。しっかり打ち合わせをして高いお金を出して工事をしたはずなのに、なぜ工事をやり直すことになったのでしょう。どこが悪かったのかわからない、そんな方は知らず知らずのうちに落とし穴に向かって一歩ずつ前進していた可能性があります。

 

ここでは、知らない内にハマッてしまう3つの落とし穴と、ハマらない事前策をご紹介します。これからエクステリア工事をしようかなと考えている方、なぜ今公開しているかわからない方は是非ご自身の状況と比較しながら読み進めて下さい。

 

ハウスメーカーに操縦されるな!

新築を考えている人は当然お庭もハウスメーカーがやってくれるものと思っています。しかし実際はどうでしょうか。

 

家の話は親身になってくれたのに、庭のこととなるとどこかやる気が感じられない。外構の話になった途端、違う人にバトンタッチされた。おかしいな、でもそんなもんなのかな。そう思っている内にも話は進み、新生活に向けて全てが動き出しています。

 

で、いざ住み始めてみるとなんだか使いづらい、デザインが陳腐、周りと全く一緒・・・そんなお庭で新興住宅街は溢れています。人生で何度も行わないお庭の工事だからこそ、時間やお金の無駄は省きたいですよね。そのためにはまず、ハウスメーカーの操縦から逃れましょう。

 

ハウスメーカーの言いなりになっているとお庭はこうなる

まず第一に、ハウスメーカーにエクステリア部門は(ほとんど)存在しません。理由は簡単、家という商品に比べて庭で得られる利益は微々たるものだからです。同じ人を配置するなら、より利益を生む所に配置したいと考えるのは当然と言えるでしょう。
 
なので、実際に打ち合わせに来るのは下請けのエクステリア業者です。もうこの時点でアウトですよね。なぜアウトなのかというと、相談している相手は「ただの下請け」にすぎないからです。下請けのエクステリア業者は下請けという立場から脱却出来ない理由があります。彼らは致命的なまでに集客力が欠けているのです。集客力不足、それはすなわち提案力・デザイン力の不足を意味しています。
 
彼ら下請けの手掛けるデザインは陳腐でチグハグなものばかりです。なぜなら下請けは常に様々なデザインをハウスメーカーから依頼されており、採用されるかわからないデザインを真剣に一件一件作るというのは彼らにとって利益を生まない作業だからです。それ故、効率を考える彼らは以前描いたデザインの焼き直しを提出します。必死で獲りに行った物件が不採用になるより、労力ほぼゼロで出したデザインが採用されればラッキー、くらいに考えています。
 
それ故ハウスメーカーに庭まで任せると、家は立派だけど庭はちょっと・・・という新築が出来続けてしまうのです。更に彼らの持ってくる見積もりには仕事をパスしてくれたハウスメーカーにキックバックするお金が「必ず」加算されています。(諸経費・現場管理費という名目で単価は一式という不透明な項目が見積もりの最後にしれっとくっつけていることが多々あります)
 
相場は工事金額の10~20%ほどなので、見積金額が200万円だとしたら20~40万円もの金額を無意味に取られているのです。これだけの費用があったら表札やポスト、カーポートをもっと上等なものにしたり、植栽をもっと豪華にしたほうが施主にとってはよっぽどプラスですね。
 
下請けとの打ち合わせを進めていくと言われる可能性があるのが、「素材はこれとこれとこれの中から選んで下さい」というフレーズです。これは簡単な話、それらの材料が余っている、または大量に安く仕入れているからです。新興住宅街でファサードが全部同じ色の乱形石やレンガ、見たことありませんか?大量に同じものを消費できる現場が確保できていれば、材料のロスもありません。
 
こうしてハウスメーカー主導で出来上がったお庭は作り手にとっては楽でいいかもしれませんが、住む人にとってみれば、そんな無個性なお庭には魅力や愛着を感じないでしょう。
 

新築とお庭を同時並行で考える

上記のようにならないためにはどうすればいいか、答えは簡単です。かなり初期の段階からハウスメーカーの担当に「エクステリアは自分で業者を見つけます」というのです。自分で新たにエクステリア業者を探すのは億劫だったり不安だったりするかもしれません。しかし、その後大きな後悔や不安にさいなまれるよりは何倍もマシなはずです。

 

エクステリアとセットでないと家の工事に支障をきたします、そう言ってくる営業もいるかもしれませんが、そんなことはありません。家がないと生活は出来ませんが、庭はなくても生活は出来るのです。言葉巧みに焦られて相手の思い通りに操られないよう、早めに信頼できるエクステリア業者を見つけましょう。(様々なエクステリア業者が世にいますが、下請けをやっているか一件一件真剣にやっているか判断するために、エンドユーザーオンリーで仕事をしているかどうかを一つの指標とすると選択が楽かもしれません)

 

自分では分からないことも、エクステリア業者が間に立ってくれれば、スムーズに解決に向かいます。早めにエクステリア業者に相談することで、庭の電気配線、水栓や枡の位置など、後からでは変更困難なものも容易に変更が可能になったり、隣地との境界線のことで不要な出費を免れる事もあるので、是非新築とお庭を「同時並行」で考えましょう。

 

エクステリア業者のタイプを見極めろ!

さて、実際にお庭の工事をしてくれる業者ですが、どこから見つけてくればいいのでしょうか。自分の家の地域名とエクステリアを検索すれば沢山エクステリア業者がヒットしますが、この中からどれが本物でどれが引いてはいけない「ババ」なのか、一見しただけでは判別は難しいですよね。ここでは様々な業者の特徴をお教えしますので、どのタイプが一番いいか見比べてみて下さい。

 

安さとスピードが売りのホームセンター

郊外では必ず地域に一軒はあるホームセンター、行ってみると外にエクステリアコーナーやガーデンコーナーがあると思います。職人に手がけてもらうような門袖壁から、ご自身でも出来るようなガーデニングアイテムまで、様々な種類があってそれを直接目と手で確かめられるのは魅力ですね。そしてお値段も安く、実際に工事をしてもらうと早くて助かるという印象があります。しかしながらこれらを逆の視点から考えてみると、そのイメージも変わってきます。

 

彼らが安く、早いのはそうしないと経営が成り立たないからです。エクステリア専門店でなくホームセンターでお庭の工事を頼むお客様はたいてい、「安い」部類に入ります。今回は門扉が欲しい、カーポートと駐車場だけ、隣地との境にフェンスを数枚付けて・・・このようなリクエストが主なので、デザインのセンスもあまり必要ありません。提案力・デザイン力を持っていない営業が長く勤めていることが多いので、もしセンスのいいお庭を求めるならば、頼む相手を間違えています。

 

現場で作業をする職人、彼らもまた質の高い工事をすることは出来ません。使われる立場に甘んじている職人は能力を買い叩かれ、安い値段で簡単な工事にのみ連日従事させられています。彼らは毎日のように忙しく働きますが、それは薄利多売の方針のもとパンパンに詰め込まれた工期に常に追われているからです。それ故場合によっては雨の日でもコンクリートを打設するなどの突貫工事を行い、現場全体のクオリティが低下していくのです。もし職人が現場の細部にこだわって工事をしていたら引き渡しの納期が遅れ、それが原因で次の仕事も遅れ、やがて仕事が来なくなってしまうでしょう。

 

安ければ安いだけいい、庭なんて最低限のものが揃っていればいいんだ、という方にはピッタリかも知れませんが、常に工期に追われているイコール対応が良くないということなので、お庭に不備が見つかり修復作業を求めてもなかなか対応してくれないという事態にもなり兼ねないということを覚えておきましょう。

 

表札一つでも喜んで!薄利多売型エクステリア専門店

エクステリア、安い、と検索すればおそらく相当な数のホームページがヒットすることでしょう。彼らは主に地域密着型、安さに重きを置いた営業手法であることと思います。たしかに彼らはホームセンターよりは提案する力は持っていると思います。しかし彼らの商売文句も裏を返せば自身の力の限界を白状しているようなものです。

 

施工実績地域ナンバーワン、これを謳っているのは大手ハウスメーカーから下請けの小さく単純な工事ばかりを請けている業者です。HPで掲載している施工例のデザインを見れば如何につまらない仕事かが分かるでしょう。

 

お見積り・プランニングは無料、これは上記でもお伝えした通り、以前作ったプランを焼き直したりくっつけたり、または他社の素敵なプランをそのまんまパクっています。そうでないとひっきりなしに無料のプランを求めてくるお客様を捌き切れないからです。

 

どこよりもお安くします!これはもう、自分のところは安さでしか他社と張り合えませんと宣言しているようなものですね。デザインや施工技術に誇りを持っているならば、決して口にしない言葉です。

 

彼らの扱い方は簡単です。彼らはどんな層のお客様が自分の所に来るか分かっているので、値切られてもいいようにある程度見積もりをふかしています。相見積もりを取って数社を比べて、値切りに値切り、最後まで音を上げなかった業者に工事を頼みましょう。

 

彼らは「いいものを作ろう」より「少しでも利益を出そう」と常に考えているので、見積もりもあらゆるところで少しずつ利益を上乗せしています。残土処分◯◯立米となるとなかなか計算は難しいですが、見積もりに「一式」という文字があればしっかり突っ込みましょう。

既存物解体一式、植栽工事一式とあったら説明を受け、根拠や金額に納得が行かなかったら、面倒でも自身で解体業者や植栽業者を手配するのも工事費用を浮かせる有効な手段です。(彼らもまた専門的な工事は下請けに出し、その下請けからは細かな見積もりをもらっているはずですから)

 

値引きゼロは技術と信頼の証、エンドユーザー専門店

下請けや身内の紹介では決して仕事を請け負わないのが、このエンドユーザー専門のお店です。彼らはデザイン力、提案力、現場管理能力、施工技術に優れているので、エクステリア工事における失敗は上記の2店よりも格段に少ないでしょう。彼らの特徴としては、まず彼らは自分の提案が利益を生むことをしっかりと認識して動いているので、一回一回の打ち合わせを大切にしています。ですので、相見積もりを取る目的で打ち合わせをしていたり沢山のデザインを求めようとすると即座に見ぬかれ、優先順位を下げられてしまいます。

 

また、彼らは値下げ等の価格交渉にはあまり応じません。彼らは工事の質を保つために腕の良い職人を雇っているので、価格交渉に応じてしまうと工事の質を下げることになってしまうからです。(相見積もりを事前に防ぐために、見込み客の段階と判断した場合は見積もりは渡さずに見せるだけ、というエクステリア業者もいます)

 

彼らは商品の知識や工事のノウハウも熟知しているので、現場の状況に合わせたデザインの変更も柔軟に行ってくれます。(実際に土を掘り返してみると施主も知らなかった配管や枡の配置上、既存のデザインでは工事が難しい、というケースも多々あります)

 

値段は安くないけれど提案、技術は確か。他社と天秤にかけたり冷やかしは見抜かれる、という事を覚えておきましょう。彼らから「デザイン・技術」を買うと、「安心・安全・高品質」がセットで付いてきます。

 
 

氾濫する情報に踊らされるな!

お庭の工事を希望しているのにエクステリアに興味ゼロなのもいかがなものですが、反対に偏った知識を持ちすぎているのも考えものです。ネットや本に書いてあることはどんな地域・現場にも必ず当てはまる100%正しい情報、などではないからです。
 
不安を解消するために調べ、調べすぎたあまりに新たな不安にさいなまれるという悪循環に陥らないために、なぜ一方的な情報を鵜呑みにしてはいけないかを代表的な2例とともにお伝えします。
 

ホームページの見事な施工例、実際は?

 あるエクステリア業者のホームページの施工写真で、「◯◯様邸・200万円」と表記された写真が掲載されていたら、この写真の通りの工事をしたらこの金額になるんだ、と思ってしまいませんか?本当は門まわりだけの工事内容なのに、その写真の中にカーポートやカースペースまで大きく写っていたら、それも込みの金額だと判断してしまいますよね。

 

また、あなたの家の立地条件が悪くてユンボなどの重機が入れない土地に建てられていたとしたら、本来重機で行う土工事を全て人の力で行わざるを得なくなり、思わぬ工事費がかさんでしまいます。その他にも土を掘ってみたら家の業者が不法に埋めたガラ(コンクリート片などのゴミ)が出てきたり枡の移動を急遽したり等様々な要因があり、それらの積み重ねで最終的な工事金額が決まるのです。そんなバックグラウンドを考えもせず自分の頭の中だけで計算をしていると、正規の工事金額を正確な理由とともに聞いたところで、「この工事費はどう考えても高い!この業者はぼったくりだ!」となってしまうのです。

 

そうならないためにも、まずは気に入った施工事例とその金額を見たら、そのデザインを我が家の庭でやるとしたらいくらぐらいになるのかを多角的に想像してみましょう。想像できなくても、たったひとつの情報を全てと思い込まないことが大切です。

 

本に書いてあることは本の中では正解

本屋のエクステリアコーナーに置いてある、「◯◯万円で出来た!全国のガーデンリフォーム成功事例100選」系の本、よく売られていますよね。この本にはエクステリアの工事内容、金額がちゃんと書かれていますが、実はまだ足りないものがあります。それは相場です。

 

全国どこで買っても同じ金額の本やコンビニの商品と違い、工事費というのはその地域地域で金額が変動します。どんな理由で金額が変わってくるのか、簡単な理由の一部をご紹介します。

 

 1、地域によって材料費に差はないけど、都心に近いほど下請業者に支払う費用(人件費など)が高くなる。都心の物価が田舎とは違うのに給料が田舎の相場と緒だったら都心では生活できませんよね。

 

2、都心ほど土地や道路が狭いところが多く工事に手間がかかり、費用がアップしやすいのです。道路が狭いのに交通量はそこそこある、そんな地域に生コン車が乗り付けて来たら、車や人の行き来を確保するために誘導員が必要で、その分費用もかさみます。それ以外にも都心に近いほど残土処分費が高かったりガラの処分の制約が厳しかったりするので、大らかな田舎とは条件が変わってきます。

 

 3、都心に近いエリアでは1軒あたりの土地が狭くなるため割高に、反対に、都心から離れたところでは土地が広くなるので割安になる。

 

つまり極端な話、北海道や沖縄で300万円掛けてリフォームした素晴らしいお庭を東京で同じ金額で再現することは事実上出来ないのです。これは同じ県の中においても言えることです。県庁所在地や主要駅周辺などの人口が密集している都市部と、都市部から離れた田舎では相場が変わってくることもあります。

 

一方的な情報を鵜呑みにすると理想と現実に差が生じ、正規の値段を聞いた時に愕然としてしまうケースがあります。あくまで本から得る知識は参考程度にとどめておきましょう。

 

まとめ

エクステリアに関する知識はあり過ぎてもなさ過ぎても、時として自身の心を疲弊させます。そうならないためにも、早めに正しいメンターを見つけることが大事ですね。これは、新築・リフォーム問わずどちらのケースにも言えることです。

 

部分部分の勉強をして偏った知識を身に付けるより、理想のガーデンライフを送る完成図を心に描き、そこから逆算して理想の実現のために必要な知識から得ていきましょう。

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