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クローズド外構に無くてはならない存在、それは門扉です。門扉と一言で言っても形状や材質、使い勝手や目的は様々です。

 

アプローチと玄関の間に位置する門扉は、門袖壁やアプローチと並び、家の壁とも言えるアイテムです。毎日のように使い、見られる部分ですので、機能性はもちろん美しさも兼ね備えたベストな門扉を選択しましょう。

 

ここでは、門扉の種類や素材、メリットをご紹介していきます。ご自身の家の形状と照らし合わせながら、あなたの家にマッチする門扉を見つけて下さい。

 

門扉の効果

クローズド外構に欠かせない門扉の効果は、物理面だけでなく心理面にも作用します。それはプラスのものをよりプラスに、またはマイナスに感じるものをプラスに感じさせてくれます。門扉がもたらしてくれるメリットは大きく分けて2つあります。

 

プライバシーの向上

しっかりと外界と敷地を隔ててくれる門扉は、あるだけでプラシバシーの向上につながります。オープン外構やセミクローズ外構では、やはり庭の奥への視線が遮るものがないため見ようと思えば視線は庭の奥まで届いてしまいます。いつどのような人の視線にさらされても恥ずかしくないように常にお庭を万全な状態に保ち続けるというのは気苦労が絶えませんね。

 

それに掃除やガーデニングの最中、郵便物を取りに行く際の格好も自分の敷地内とはいえ気が抜けません。家の前の人通りが多ければ、部屋着のままふらっと家の外に出ることもはばかられます。

 

隙間のあまりない門扉が一枚あることで、それらプライバシーの問題は解決できます。スムーズな出入り、格好良いお庭も大事ですが、暮らしの中で一番大切なのは暮らしやすさです。

 

安全面の充実

安全面の充実において門扉は2パターンの役目があります。1つは外からの不審者、泥棒などをシャットアウトする役目です。門扉は物理的に不審者を遮るだけでなく、心理面でも影響を及ぼします。泥棒のたぐいは下調べや侵入する際、出来るだけ侵入が簡単な不用心な家を好みます。

 

門扉がなくライトもない、そんな不用心な家は格好の餌食となります。門扉があるだけで、不審者の心理としては、門扉以外にも防犯対策のものがあるのではないかと想像し、より簡単な家へとターゲットを変えます。ライティングを多用するのももちろん防犯対策につながりますが、門扉はあるだけで不審者の侵入を抑制し、家人の心の安寧をもたらしてくれるのです。

 

もう1つの門扉の役目は、小さなお子様やペットの飛び出しの防止です。交通量の多い道路が家の前にある場合、どんな時でも不安は拭えませんよね。お庭でボール遊びをしていて、ボールを追いかけてお子様が旧に飛び出したり、ペットとお庭で遊んでいる時にふとした拍子で勢い良く道路に向かって走りだしたりと、生活している中で時に想像もつかないことが起こり得ます。

 

門扉の存在は急な飛び出しの抑制にもつながりますが、お子様が道路に出る際もドアの開閉で必ず一度立ち止まり、ワンクッション置く事でより安全な出入りが出来ます。

 

※ペット脱走防止のため主庭に囲いと門扉をデザインする場合は、門扉の下部は扉に沿うようにピンコロ石やレンガなどでラインを作ると良いでしょう。

犬の種類によっては土を掘ってトンネルを作り、閉じた門扉をくぐって脱走する場合もあるからです。

 

門扉の形状

門扉の形状はおもに2つ、開き戸タイプと引き戸タイプです。ここではそれぞれの特性を比べ、どちらが自身の家の門扉に相応しいかを見極めて下さい。

また、最新の門扉のギミックもご紹介していきますので、それらがある生活もぜひ想像してみてください。

 

開き戸タイプ

開き戸タイプの門扉は3つの形状に分類されます。左右対称の大きさで開閉する両開きタイプ、1枚の門扉の片開きタイプ、2つ異なるサイズで構築された親子扉タイプです。

 

扉のサイズは60cmから10cm刻みで最大100cmが通常の規格です。(親子扉の子扉は40cmのものもあります)

 

どのように使い分けるかですが、例えば門扉に使える幅が1.2mの場合、幅60cm×2枚の両開きタイプでは片方開けるだけではいまいち通りづらく、毎回2枚開けるとなると手間ですね。この場合は幅80cmと40cmでデザインされた親子扉を選択しましょう。普段使いは80cmの親扉の方1枚のみを使い、大きな家具などの搬入がある場合は子扉も開け、1.2mの開口を設ける。そうすれば日々の移動がスムーズになります。

 

門扉の高さは1m〜1.8m程度が一般的です。デザインウォールやフェンスなど、周囲の構造物とのバランスを考えてベストなサイズを選びましょう。

 

敷地条件などでデザインは変わりますが、一般的に開き戸タイプの門扉を設ける場合は、内開き・右勝手(敷地内に門扉が開き、道路から立って見た際に右側の扉を使用)というデザインが多く採用されます。使い勝手が悪くならないよう、ドアの開閉のスペースも忘れずに確保しましょう。

 

引き戸タイプ・アコーディオンタイプ

スライド門扉という名称でも知られる引き戸タイプの門扉の最大のメリットは、開き戸タイプのように扉の開閉のためのスペースを設けなくてもいいという所です。開き戸タイプの門扉は通常敷地内に向かって開く「内開きタイプ」なので、扉の開閉のためにある程度のスペースを確保する必要があります。この場合、道路と玄関の距離が短いお宅では開き戸タイプを設置してしまうと却って生活しづらい環境になってしまいます。

 

その点引き戸タイプの門扉ならば、スライドさせるための最小のスペースで門扉の開閉ができます。必要な空間は開き戸タイプより小さくて済むので、ほとんどの立地条件のもとで設置が可能です。

 

引き戸であれば片手でスムーズな開閉が可能なので、大荷物を持って片手がふさがっている状態でも簡単に開閉ができますね。ベビーカーや自転車を押して進む場合も同様に、片手だけで必要分の幅を簡単に確保できます。

 

アコーディオンタイプは折りたたみ式の門扉のため、門扉をスライドさせるために必要なスペースすら不要です。一昔前は金属の風合いが印象的だったり、下に敷いたレールが不具合を起こして開閉がしづらくなるなどのデメリットがありましたが、現在のアコーディオン門扉はそれらの問題点も解決しています。

 

木目のデザインを取り入れてナチュラルテイストなお庭にもマッチするようなフォルムになり、不具合の起きないノンレール式を取り入れた商品もあります。折りたたんだ門扉は支点を起点に180°回転できるので、大型の荷物を運ぶ際も邪魔になりません。

 

門扉の鍵

門扉の鍵には、シリンダー錠などの一般的なもの以外にも、リモコンで開閉可能なタイプも発売されています。カードキーやスマートフォン等、玄関のドアと同じキーシステムを搭載した門扉も開発されていますので、ひとつの鍵でエクステリアの門扉と玄関のドアの施錠・解錠が可能になっています。

 

門扉の素材や特徴

門扉の素材は主にアルミ形材やアルミ鋳物、樹脂を用いたものなどがありまうが、最も使われているのはアルミ形材の門扉です。ここでは主な門扉の種類や形状をご紹介していきます。

 

また、素材が同じでもメーカーによってデザインはかなり異なってきます。扉のデザインや取っ手のタイプ、錠の種類も含めればバリエーションはかなりの数になるので、カタログなどで選ぶ際は目移りしないよう、どのようなものを求めているか・自分のお庭に合うかを念頭に置いて探しましょう。

 

アルミ形材

サビや腐食に耐性のあるアルミニウム製は耐久性に優れた素材として、門扉に最も多く使われています。作り方によって「形材」と「鋳物」に分かれますが、形材のタイプは軽量で扱いやすく、他のタイプと比べて規格的安価な商品が多いのが特徴です。シンプルなデザインが多い中、最近ではゴージャスなお庭にマッチするような高級感のあるデザインも増えてきています。

 

アルミ鋳物

アルミ形材タイプと比較すると重厚感があり、直線的な雰囲気のものから美しいアール(曲線)を取り入れたものまで、幅広いデザインが特徴です。オプションで門扉に様々な模様のワンポイントをつけることも出来るので、オリジナリティあふれた門扉はお庭の顔として存在感のあるアイテムとして活躍するでしょう。

 

また、アルミ鋳物タイプの門扉はデザイン性に優れている反面、線でデザインされている構造上目隠しとしての要素はあまりありません。プライバシー性を重視する場合はデザインや門扉を取り付ける角度を工夫しましょう。

 

木製

天然木を素材にした門扉は軽量で丈夫、加工もし易いのが特徴ですが、反りやささくれ、虫やカビの被害を受けやすい欠点もあります。ウッドデッキや木製アイテムにするような防腐・防虫処理を定期的に施し、耐久性を高めていくのが長く愛用する秘訣です。

 

樹脂製

ポリスチレンなどの樹脂系素材で作られた門扉は、丈夫で耐候性もあり、ローメンテンナスで長く使用できるのがメリットです。木粉とプラスチックを混ぜて作った人工木を取り入れた門扉もあり、同じメーカーのアイテムで門まわりを彩れば、ファサードのトータルコーディネートも可能です。

 

まとめ

門扉を選ぶポイントはデザインよりも使い勝手やライフスタイルを想定して選ぶのが秘訣です。自転車を押しながら入ったり、車いすやベビーカーなどの出入りを考えるならば、十分な幅の門扉が重宝されます。開けた門扉が音もなく自動的に閉じる、オートクローザータイプ等の門扉も取り入れるとストレスが軽減されるでしょう。

 

門扉は実際に使ってみないと重要さが実感できないアイテムです。あって良かった、あれば良かったと、実感・痛感するのは住み始めてしばらくしてから。取り付けないタイプのお庭をデザインした場合も、万が一後で必要になった時に取り付けられるよう空間のサイズやデザインに遊びや余力を残しておいたほうが良いかもしれませんね。

 

 

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