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今や新築を建てる方はもちろん、リフォームを考えている方の頭に一度はよぎる、「ウッドデッキ」の文字。ウッドデッキの人気は近年上昇の一途をたどっていますが、なぜそんなにもウッドデッキは求められているのでしょうか?ウッドデッキが選ばれる最大の理由、それは「手軽にアウトドア感覚を楽しめる」アイテムだからです。

 

自然素材のウッドデッキはお庭にあるだけでナチュラルな雰囲気が増し、そこに植物を置けば気軽にガーデニングが楽しめます。または、テーブルや椅子で人が集まれる環境を作ればアウトドアリビングに早変わり、ご家族やお友達とバーベキューやティータイムも簡単に出来ますね。そんな用途が多彩なウッドデッキですが、一言で「ウッドデッキ」と言っても、実は素材や形状は様々。家の佇まいや敷地も人それぞれなので、一つとして同じ条件のものはありません。

 

いざ作る際に色々迷わないよう、基本的なワードや違いを勉強していきましょう!

 

そもそもウッドデッキって?

ウッドデッキとは、建物の外に木材を用いて作られた地面より高い床のこと。エクステリアにおいてはリビングルームの掃き出し窓に隣接して造作するのが一般的ですね。なぜデッキかというと、もともとは船やヨットの甲板を木材で構築していたからです。そのため、ウッドデッキに使用する木材はどの樹種も水に強い特徴があります。

 

ウッドデッキの基本活用

ウッドデッキはお庭での様々なアクティビティの拠点として使用します。ガーデニング、お茶、バーベキュー・・・様々な使い方が挙がりますが、いずれの使い方にも必要なのはある程度の「広さ」です。費用を抑えに抑えて作った猫の額ほどのウッドデッキでは、本来の役目を果たせず単なる階段としてしか使えなくなってしまうので、その点では注意が必要ですね。

 

また、ウッドデッキは基本的にリビングルームに隣接して作るので、リビングルームの延長として使えるという効果もあります。リビングルームと高さを合わせて作れば、段差を感じることなくスムーズにリビングルームとウッドデッキ間を移動でき、お庭との距離がぐっと短く感じるアイテムとなります。

 

逆に、建物と段差を設けて地面により近いローデッキ状に造作するとより土を近くに感じられるので、地植えした植物の管理をしたい方にはおすすめの高さです。外部からの視線が気になるという方も多くいらっしゃるので、ウッドデッキ造作に合わせて目隠しフェンスを取り付けてプライバシーを確保するのも大事なポイントです。

 

タイルデッキ(タイルテラス)との大きな違い

ウッドデッキとタイルデッキ(タイルテラス)の違いは、まずはもちろん見た目です。個人の好みや家との相性もあるので一概には断言できませんが、家やお庭がナチュラルテイストならウッドデッキ、スタイリッシュモダンな雰囲気のお住まいならタイルデッキ(タイルテラス)がマッチします。

 

次に費用、これは断然タイルデッキ(タイルテラス)が高くつきます。タイルテラスはコンクリートブロックで枠を作ってその中にコンクリートを流し込み下地を造作します。その後、平面と立面部分にタイルを貼って完成ですが、こだわって乱形石でデッキ部分を作ればさらに費用はかかります。ウッドデッキはDIYでも完成できるほどシンプルな構造なので作業期間・コストはタイルデッキ(タイルテラス)ほどではありません。

 

意外に言われなければ分からないのはタイルデッキ(タイルテラス)は家の床と完全に平行にすることは難しいのです。タイルデッキ(タイルテラス)は構造上コンクリートブロックを積み上げて作りますが、家と基礎の間には水切りが存在します。その水切りは通気を摂るために必要なのでデッキで埋めることは避けられており、水切りより下に作るためにどうしてもその分の段差が生じます。

 

反面、ウッドデッキの内部は束柱があるだけなので通気の邪魔にはならず、家の床面に高さをできるだけ合わせて造作することが可能です。(もちろんウッドデッキの下は空間が空いているので雑草対策はもちろん、気になる方は動物の侵入対策も必要ですが・・・)

 

リガーデンの場面においてはどうでしょうか。ウッドデッキはコンクリートブロックを下地にするタイルデッキ(タイルテラス)とは違い、設置箇所は地面に直接でも可能なのが工事面での長所です。これにより工事は小規模で済み、お庭の既存物をあまり壊さず造作できます。

 

仮にデッキを壊して別の造作物も設けたい場合、タイルデッキ(タイルテラス)は職人が解体工具を用いて解体するので解体費用も騒音も結構かかってしまいます。もちろんガラ(解体に伴って出たコンクリート片)の撤去費用も馬鹿になりません。対してウッドデッキは板材・柱材と束石の組み合わせなので、その気になれば1人でも解体・処分可能です。

 

ガーデニングブームが落ち着きを見せ始めた今でも、新築・リガーデン問わず際にはウッドデッキの造作を希望されるお客様がかなりの割合で増えてきています。ウッドデッキがあることで、お庭に出る機会が増え、リビングルームの延長としても使えるので生活空間を広く感じることが出来ます。ウッドデッキはお庭の過ごし方のバリエーションを広げてくれるだけでなく、家の内部とお庭をつなげてくれる動線の役目を果たしてくれる大事な存在と言えます。

 

ウッドデッキの材質、天然木vs人工木

ウッドデッキといえば材料は天然木を想像しますが、近年では樹脂と木粉を混合した人工木も人気の素材になってきました。ここでは、天然木と人工木のそれぞれの魅力を比較していきます。

 

天然木・ハードウッドの人気とその流行

ウッドデッキの材料として昔から人気の素材は、なんといっても天然木、それもハードウッドと呼ばれる樹種です。ハードウッドとは密度の高い木のことを指し、密度が高ければ高いほど固く丈夫な素材となります。日本では栗やケヤキの木がハードウッドに分類されますが、安定供給・値段を考慮すると海外のハードウッドのほうが安く済みます。

 

海外の素材ではウリン、イペなどが有名ですが、近年のウッドデッキ人気は日本だけでなく、中国、東南アジアなど諸外国がこぞって作り続けているため、従来の人気の樹種は安定供給が難しくなってきました。その流れを受けて、ウリンはアマゾンウリン、イペはイタウバなど、材質・色調が似た樹種に需要が取って代わられつつあります。

 

ハードウッドで造作したウッドデッキは高級感があり、お庭の中心として相応しいシンボルになります。頑丈な素材で出来たウッドデッキは経年劣化に強く、反り・ささくれは出来にくいので、メンテナンスは基本的に必要ありません。ただ、施工後しばらくは雨のたびに色が抜けていく樹種もあります。ウリンなどはまるで赤い水が流れていくように脱色していきますが、これも自然素材ならではの現象なので仕方ありません。色が抜けきると渋めな雰囲気になり、ナチュラルな雰囲気が増すことでしょう。

 

意外とクセモノ?ソフトウッド

天然木で作ったウッドデッキに防腐剤や防虫剤は必要ないの?答えはYESでありNOでもあります。密度の高いハードウッドは劣化の原因となる水や虫が付け入る隙はありません。ではなぜウッドデッキが劣化するのか、そのメカニズムを説明していきます。

 

そもそも、なぜウッドデッキが腐るのでしょうか?それは、ウッドデッキに使用した木材に問題があるからです。天然木素材には2種類あり、ハードウッドの反対、ソフトウッドも存在します。(ホームセンターでよく売られている、値段を見ると「安い!」とびっくりするあの木材です)

 

SPF、レッドシダーなどの樹種で知られるこのソフトウッド材は軽く、密度自体も低いため、日光に晒され続けることで反り・ささくれができ、そこに雨水や虫が入り込んで密度の低い内部を侵食していくのです。何もしなければソフトウッド製のウッドデッキは1~2年で朽ち果ててしまいます。仮に1年毎に防虫・防腐剤が入った塗料を塗ってメンテナンスを行ったとしても持って5年ほど。もちろん防虫剤を注入したソフトウッド材もありますが、残念ながら板材の奥深くまでは注入されていないので、やはりいずれは腐っていきます。

 

初期投資こそソフトウッドのほうが安く済みますが、長く使用していくなら断然ハードウッドですね。それを裏付けるように、公共施設などで天然木が使われているウッドデッキやベンチ、パーゴラなどは全て丈夫なハードウッド製です。もし今度街で見かけてみたら、触ったりして材質を確かめてみてはいかがでしょうか。

 

天然木の対極の存在、人工木とはなんなのか?その正体と魅力

人工木とはポリプロピレンと言われるプラスチック素材と木粉を混ぜあわせて作られた、人工的な木材のことです。なぜそんなものが開発されたのか?それには様々な理由があります。腐食・色落ちしないので塗装の手間がいらない、天然素材でないのでシロアリなどの害虫がつかない、ささくれ立ったりしないのでお子様が裸足で歩いても安心、傷ついても補修しやすいなどが挙げられます。

 

加工しやすいのもウリの一つですね。板材を曲げて施工することも可能なので、例えばアール(まるみ)状のウッドデッキが欲しい場合も幕板と呼ばれるウッドデッキの側面をカバーする板材を曲げて取り付けることで、滑らかなアールが美しいウッドデッキが出来上がります。

 

近年ではエクステリア商材各社がこぞって人工木の新商品を開発しているので、様々な質感・色調のものが続々できています。肌触りはもちろん香りすらも本物のようでメンテナンスは完全フリー、ナチュラル(自然)とアーティフィシャル(人工的)の良さを併せ持ったハイブリッド素材、それが人工木です。

 

人工木ならではの誤解と利点とは?

人工木をインターネットで調べると、夏は表面が熱くなって歩けたものじゃない、火傷しそう・・・などと書かれたブログや質問サイトの投稿などが見つかりますが、これは誤解です。人工木にはプラスチック素材が使われているから熱を吸収して温度が上昇する、のではありません。

 

実はこれは単純な話で、選んだ板材の色が濃いか薄いかの違いでこもる熱量が違ってくるだけなのです。もちろん薄い色の板材で作られたウッドデッキのほうが温度の上昇は軽減されます。それ故に温度の上昇の問題は天然木製のウッドデッキにも関係してきます。好みの色調を重視して夏の際の温度上昇には目をつむる、または季節に関係なく裸足で歩き回りたい、これはお庭のカラーのトータルコーディネートや理想のお庭の過ごし方に大きく関わってくることなので、色選びの際はしっかりと考えるポイントですね。

 

色の話ついでに少しウッドデッキとは話がずれますが、人工木はほかの素材、例えば壁の笠置、ウッド調のフェンス、玄関のドアなど、メーカーが同じであればトータルコーディネートが可能です。木目をふんだんに使用したお庭の場合は、最初からそれを念頭に置いて色調を統一するとお住まい・お庭に統一感が生まれてより美しい印象になりますね。

 

ウッドデッキの世界規模の爆発的人気により、今はなんとか安定供給ができている樹種もいつかは激減し供給事情が不安定になるかも知れません。ですが、人工的に作成された素材に「在庫ゼロ」はありえないので、材料確保の面において人工木は優等生と言えるでしょう。

 

時間とお金、楽しさとラク、どっちを取る?DIYとプロの違い

インターネットで「ウッドデッキ」と調べると、次に出てくる検索予想ワードの第一位は「DIY」と出てくるほど、ウッドデッキは日曜大工の対象のアイテムです。ウッドデッキを自ら作る人は作る楽しさ、安い金額、またはその両方を求めているのかもしれません。

 

ではプロに頼む人とはどんな人なのでしょうか?慣れない日曜大工で素人が作るよりも高くてもプロに任せたほうが丈夫なものが出来上がる、そもそも自分で作る時間なんて無い、プロならば自分では気づかないことも見落とさずに納めてくれる・・・色んな意見が聞こえてきそうですね。今回はDIYとプロの仕事、それぞれの良さをお伝えしていきます。2つの文章を見比べて「いいな」と思った方、それがあなたの選ぶべき道です。

 

ウッドデッキ×DIYが人気のワケ

DIYとは「Do It Yourself」の略称で、その言葉通り自分自身で作成することです。ウッドデッキも自分や家族の手を借りて造作すれば、ハウスメーカーやエクステリア業者に依頼するよりも金額は安く済みます。プロに頼むと、材料費と同等かそれ以下ぐらいの人件費が施工費として加算されてしまいます。もし自分でそれが出来るのならば支払う施工費がまるまる浮くので、そのぶん安く済んだり、またはもっと豪華なウッドデッキが作成可能ですね。作成時にはウッドデッキを加工するための工具類が必要ですが、それもウッドデッキと長く付き合っていくのですから安いものを選ばずじっくりと吟味して選びましょう。

 

やはりDIYの魅力は、なんといっても自分の手でものをつくる喜びを味わえることに尽きます。子供の頃プラモデルを作ったり図工の時間が楽しかった人ならば、その楽しさは想像できるはず。大人になって1/1スケールの工作をお庭でいきなりチャレンジするのは少し勇気がいりますが、完成した時の感動や喜びは何物にも代えがたい大きなものです。夢中になって作ったウッドデッキが家族に喜んでもらえて休日のたびに団欒の場になるとしたら、それを考えただけでもやる気が出てきますね。

 

日曜大工未経験なのにちゃんと出来るかなぁと不安になる人もいることでしょう。ですが、ウッドデッキは実はシンプルな構造なので初心者でも作りやすいガーデンアイテムの一つなのです。でもやっぱり一人では難しそう・・・という人は、エクステリア工事の打ち合わせの段階でその旨を知らせていただければ、職人に基礎部分だけでも施工してもらうことも可能です。(庭の工事の時にウッドデッキの基礎工事も一度に済ませてしまえば、後日に改めて職人を呼ぶよりも安上がりになることもあります)

 

自分好みのウッドデッキ作成には設計図や材料、工具など揃えるものが沢山ありますが、そういった調達の部分から楽しめそうなら、ウッドデッキ造作に向けて考えを巡らせてみてもいいかも知れませんね。

 

ウッドデッキのプロがプロたる所以

一方、プロに任せてみると、どんな作業工程でウッドデッキが出来上がるのでしょうか。

 

プロに任せていいこと、それは間違いが無いということです。材料の選択、デザインなどは施主とデザイナーがああでもないこうでもないと色々考えを巡らせながら決めていくので時間はかかりますが、一度決定したらその後の流れに迷いはありません。プロは何度もウッドデッキを造作しているので、作業工程は決まりきっています。

 

材料発注、地盤の改良、防草シートまたはコンクリート打設で雑草対策、基礎工事、ウッドデッキ工事と、日曜日以外は一気に工事を進めていきます。コンクリート主体の工事ではないので多少の雨などでは進行はストップしません。一般的なサイズのウッドデッキならば一週間と待たずに完成し、すぐに利用が可能です。これを自分自身に置き換えてみるとどうでしょうか?まずは材料の購入・・・ではなく、図面を引くことから始め、出来た図面から材料を拾い出します。ハードウッドをご希望なら重い木材を全て自分で揃え、土を均して防草シートを敷き、基礎・ウッドデッキ工事をお休みのたびに行うのです。ウッドデッキ、ブログで検索すればヒットするDIYブログでは、1年がかりでやっとウッドデッキが完成した、なんて記事も見つかります。

 

ここまで読んだだけで、なんとなく「DIYの方が安く済んでいいなぁ、工作も嫌いじゃないし」と思っている方は考えが変わっているかも知れませんね。

 

また、プロの職人は施工のプロだけでなく良き相談相手でもあります。家族構成、趣味、ペットの有無など多種多様な条件から、階段や手すりを勧めてくれたり、つる植物を誘引させるパーゴラを提案してくれたり、いずれはガーデンルームを造作するかもしれないので予定より少し広めに造作してはどうでしょうかなど、適切なアドバイスをくれます。

 

ウッドデッキが欲しいから自分で作ってはみたものの目隠しフェンスの重要性をすっかり忘れ、出来たウッドデッキの上でくつろぐ視線と道を歩く人の視線の高さがバッチリ合ってどうにも落ち着かない、なんてことも未然に解決してくれます。

 

まとめ

ウッドデッキの価値、材料、作り方。上記がウッドデッキの基本の「き」ですが、いかがでしょうか。ウッドデッキとは何なのか、我が家にウッドデッキを取り付けるにはどうすればいいのか、多少のイメージはつかめたかと思います。 ウッドデッキはポストやインターホンのように既成品ではなく、条件や要望に応じて大きく姿形を変えることができる、非常にフレキシブルなアイテムなのです。

 

「新築だしとりあえずウッドデッキ」、「この写真のやつが気に入ったからこれと同じの」では、後々大きな後悔を抱えてしまいます。そうならないためにも、お庭とにらめっこしてしっかりとウッドデッキのことを考えてみてくださいね!

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