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緑溢れるお庭で時には本を読んだり、お茶を飲んだり…そんなガーデンライフに誰もが憧れるものですが、それを妨げるのがプ~ンとどこからともなく現れる蚊の存在
外に出るのも嫌になりますね。

扉もなるべくサッと開け閉めしているはずが、茂みから突進してきた蚊が一斉に押し寄せて何匹も室内に入ってしまったなんてことも。

春から秋にかけては一年の中でも、もっともお庭での時間が気持ちの良い季節。
蚊を気にせずに寛ぎのひとときを過ごしたいですね。

蚊のいないドライな庭

とはいえ、蚊の隠れ家になる植物や木々をすべて無くしてコンクリートで舗装してしまってはせっかくのお庭も殺風景でつまらない場所に。
工夫を凝らしてアプローチを変えれば、蚊の少ないおしゃれで緑も楽しめる庭づくりも夢ではありません。今回は上手な蚊対策をさまざまな方向から検証してみます。

 

そもそも蚊はどこにいる?何に気を付ければいい?

蚊はちょっとした水たまりにでも卵を産み付けます。例えば外に放置している鉢皿やバケツの水たまり。どこでも所かまわず産み付けます。また驚くのはそのスピード感。水辺に産み付けられた卵は2~3日で孵化し、あの水中で縦にうごめく姿が有名なボウフラになってからは、1週間前後でさなぎに、その後1週間もせずに成虫になります。

蚊対策

つまり孵化してからは、たった2週間前後で大人になってしまうわけです。

ボウフラがわいたな、などとのんびり構えていると気が付けば蚊が大発生!…恐ろしいですね。また、また草の茂みは蚊の恰好の隠れ家。人が近づいてくると、そこから一気に飛び出して来るのです。

雑草ぼうぼう、あちこち水たまりでは蚊を自ら寄せ付けていえるようなもの。

日ごろから草取りなどのお手入れを行うのはもちろん、土だけのエリア、どんなに浅くても水たまりは極力少なくしましょう。

といっても、除草後は土だけの状態にしておくと、夏場ならば1週間もあれば雑草が生えそろってしまいます。砂利などの舗装を行って土を減らし、常にドライな庭をつくるように心がけましょう。

今からお庭をつくるなら、植栽スペースはしっかり区切るのが必須

もし、今からお庭をつくるのであれば、植栽するエリアはきちんと分けるのが鉄則です。「え?蚊が嫌なのに植栽エリアを作るの?」とお思いの方もいらっしゃるかもしれませんが、やはり土がない緑がないでは、お庭らしい寛ぎ感も生まれません。
またせっかくのお庭、ガーデニングだって色々と楽しみたいですよね。

そこでゾーニングです。ゾーニングとはエクステリアや建築業界の用語としては「快適に使うために区画すること」という意味。

つまり、きちんとそれぞれの役割を分けることで、生活がしやすくなったり、その場所が使いやすくなったりするわけです。

例えば植栽スペースやアプローチ、くつろぐためのスペースなどがアバウトに計画されていたりすると、景色的にはナチュラルで自然な雰囲気のお庭になりますが、当然ながら草花はふんだんにアプローチに生い茂り、お茶をいただくテーブルセットの足元もすぐそこまで茂みが覆って、蚊のオアシスのようなお庭になってしまうことも。

それをスッキリと区切ることで、人と植物の領域を明確にすることが重要になってきます。それがここでいうゾーニング。

花壇を区切った庭

タイルテラスの向こうには人工芝。手前には花壇をレイアウト。すっきり棲み分けて清潔感が感じられます。

テラスであれば一部だけ花壇を作り、ガーデニングはそこだけで楽しむ。お茶を飲んだり、洗濯を干したりはテラスやデッキで行う。暮らし方や使い方でスペースを棲み分けて、環境を整備していくことで、蚊も発生しづらく過ごしやすいお庭が完成するのです。

 近年では、舗装もテラスやウッドデッキだけでなく、自然な雰囲気を醸し出してくれる自然石の平板や、大きさや色彩も豊富な化粧砂利などを組み合わせたドライガーデンが流行しています。

例えば、このお庭のように、植栽ゾーンをワンポイントに絞り込んでも少しだけ緑がのぞけば視覚的にも和らぎも感じます。足元は完全に土の隠れた状態なので、とても清潔感があり、雨の後なども気にせず出て歩けます。

平板と化粧砂利舗装

平板と化粧砂利舗装がおしゃれな土の見えないガーデン

化粧砂利とコブルとテラス

大きなコブル石とタイルテラス、化粧砂利の組み合わせでリゾート感に富んだ雰囲気に。

またさまざまな素材を組み合わせることで、単なる舗装ではなく、表情豊かな雰囲気を演出できています!

植栽にはドラセナやニューサイランなど、ちょっとリゾート感のある樹木や植物を植えれば洗練度もアップ。まるで東南アジアのようなムードが溢れますね。

 

やっぱり青々とした緑が欲しい!という人にピッタリの人工芝

舗装ばかりというのも人工的…という場合には一年中緑が楽しめる人工芝もおすすめです。
芝生にすると、最初こそ頑張って手入れするものの段々と手入れが滞ってしまうもの。
それを放置すればほんの数年でも雑草ガーデンに変貌を遂げてしまいます。蚊はそんな環境が大好き!近くに水たまりでもあれば、恰好の産卵場所になります。
であれば、ほとんど管理の必要のない人工芝で緑を楽しんでみては?

もし、人工芝一面にするのはちょっと抵抗があるようであれば、テラスや平板、ウッドデッキなどとの組み合わせなども相性抜群!単なる芝生だけのお庭が、おしゃれで遊び心溢れる場所に生まれ変わります。

テラスの下はインターロッキング

テラスの下はインターロッキングを敷いて、明るくかわいらしい雰囲気に

こちらはタイルテラス+インターロッキングと人工芝で構成されたお庭。小さなスペースですが、いくつかの要素を組み合わせることで、明るくやわらかい色彩のお庭づくりができています。

 

デッキと人工芝の夜景

デッキと人工芝の組み合わせは夜景も素敵です!

ウッドデッキとの組み合わせやテラスとの組み合わせの場合は、こんな大人っぽいドライな雰囲気も作りやすいので、色々なパターンを見て検討してみたいですね。

 

ペットにとっても快適で人にとっても好都合な人工芝!

人工芝なら、フィラリアの心配のあるワンちゃんにも安心!よく、せっかくお庭を作ったのでワンちゃんを放した途端、あちこち掘られてガーデニングどころではなくなってしまった!という話も聞きますが、これならその心配もありません。

デッキと人工芝

ワンちゃんも蚊の脅威から避けられる安心の人工芝


蚊の脅威からも守られ、荒らされてしまう恐れもなく飼い主さんにとっても、ペットにとっても、お互い快適に過ごせるのが人工芝のメリットです。

 

相手の特性を逆手に取って、180度見方を変える蚊対策

蚊は避けたい、だから水辺なんてとんでもない!と思っている方も多いと思いますが、蚊の幼虫であるボウフラは動く水では孵化しづらいことが知られています。
であれば、動く水を取り入れるのも一つの手。まさに攻めの庭づくりです。

水音が涼し気なファウンテン

水音が涼し気なファウンテン

流れのある庭は風情があって癒し効果も。また、ポンプなどで水が湧き出るファウンテンを置いたりして目や耳を楽しませてみる、というのも贅沢です。ファウンテンはソーラー式も売られているので、設置も意外と簡単にできます。

またお子さんのいるお宅などでは、ボウフラを食べてくれるメダカを睡蓮鉢で飼って、小さなビオトープを作るのもアイディア。
一つの水鉢から小さな生態系が学べたり、メダカのお世話も学べたりと一石二鳥です!

睡蓮鉢とめだか
睡蓮鉢にメダカを泳がせてボウフラ防止!

 

流れる水のせせらぎで心から癒される、というのも逆転の発想。

次々と水が小川のように流れる「流れ」や、滝のように水が次々と流れ落ちる「カスケード」はやはり蚊が孵化しづらい水辺の心にくい仕掛けです。

水が流れる庭

水の落ちる音がやさしく心地よい仕掛けを作ってみませんか?

水辺のあるお庭に憧れていた、という方はぜひ、水のゆらぎのある仕掛けづくりをデザイナーさんに依頼してみては?

 

ボウフラを集めて防除!これぞ逆転の発想!

水鉢は置いてみたいけれど、メダカやファンテンはちょっと大変そうだし、大掛かりな工事まではちょっと…という方はおすすめしたいのが、水に10円玉を入れるボウフラ防除法。

10円玉でボウフラ防止

10円玉だけでボウフラ防止! ただし銅なので、メダカなどの生き物は飼えません!

銅には殺菌効果があることで知られますが、その成分がボウフラを死滅させてくれるのです。すべてとは言わないまでも、かなり効果があることも話題になっています。

まずは小さなバケツの水などに入れて試してみてはいかがでしょう?

 

どうにもならない蚊の大発生には、化学薬品を試すという手も

いくら頑張っても広大過ぎるお庭、どうにもならないほど大発生してしまった…という場合は蚊が多発する期間限定で化学薬品を試してみる方法もあります。

アブラムシや毛虫、ヨトウムシなどの害虫を防除するオルトランという薬品は、主に野菜などに使われる殺虫剤ですが、人や動物などにも比較的安全性の高い殺剤として知られています。

蚊対策にオルトランの効果

蚊対策にオルトランの効果は試す価値あり?

粒状の薬剤をバラバラと植物や木々の根本に撒くだけ、という気軽さもメリットのひとつ。
これが蚊の防除にも効果があることが知られています。

植物や樹木の根から吸収して全体に行き渡らせ、それらの汁を吸った虫に吸収される、という性質を持つこの薬剤。主にアブラムシやコナジラミ、カイガラムシなど植物や樹木を食害したり吸汁したりする虫に効果がありますが、蚊も人の血を吸う時以外は植物の汁を吸って生きているため効果が期待できる、というわけです。

効果は2~3週間なので、初夏に撒いておけば最盛期は蚊の発生も抑えられる可能性もあり、蚊対策として注目を集めつつあります。

(ただし、メーカーは適用害虫に蚊の記載はしていません。取り扱いとしてはホームセンターや大型園芸店でも入手できますが、あくまで殺虫剤であり、使えない野菜などもありますので、説明書をよく読んでご購入ください)

 

香りの強いハーブ類の植栽でさりげなく蚊を撃退

薬品などに頼るのはやはり抵抗があるという方には、蚊が嫌うハーブ類を植え込む花壇づくりもおすすめです。

蚊よけゼラニウム

蚊よけセンテッドゼラニウムを植え付ければ、ナチュラルな蚊よけに。

蚊の嫌いな成分を含むハーブといえば、センテットゼラニウム(ローズゼラニウムや蚊取り草、カレンソウなど)や、レモングラスなど。特にローズゼラニウムは、香りも良く淡いピンク色の花が可憐なので、いかにも、という不自然さがなく取り入れられます。

一鉢植えただけでは大きな効果は得られないので、家の玄関付近や長く過ごすテラスの花壇などに数株地植えしたりプランターを置いたりしてみれば、甘いローズの香りも漂います。

 

ハーブやエッセンシャルオイルでナチュラルに蚊よけという手も

土も水たまりの少ないウッドデッキやテラスだし、さっそくビールでも…と思ったらあっという間に蚊に刺された!というあなた。それは仕方のないことです。

蚊の寄り付かないウッドデッキ

ウッドデッキで寛ぎのひととき、でも飲み物には気を付けて!

蚊は人の体温や吐き出された二酸化炭素、アルコールに近づいてきます。つまりアルコールで体温が上がった皮膚はまさに人間蚊取り線香状態。蚊を避けたいのであれば、飲料水はお茶やコーヒー程度にとどめておきましょう。

また、新陳代謝の高い子供はおのず二酸化炭素を多量に排出するため、どうしても蚊が寄ってきやすい状態に。

アロマオイルで手づくり蚊よけスプレー

アロマオイルを焚いておくだけでも、香りを楽しむ癒しの蚊よけに

お庭やデッキ等で遊ぶ時は先述したローズゼラニウムのエッセンシャルオイルも市販されているので、アロマを焚いておいて少ししたら外に出る、という方法も。自分でつくる蚊よけにもよく使われるローズゼラニウムなどの精油は、ネットなどでも手に入りますので、手作りスプレーなども作ってみるのもひと工夫ですね。

 


色々とご紹介してきましたが、蚊も生き物。根を絶やすということよりは、まず蚊が増えにくい環境を整備してみましょう。

ハーブや10円玉硬貨なども複合的に試して、積極的に寛ぎのお庭づくりを楽しんでみませんか?きっと今年は快適な夏のお庭でのひとときが待っています!

 

 

 

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