みなさまこんにちは!ここ最近気温も段々と下がり、冬がもうすぐそこまで近づいてきましたね。冬になるとお庭はどうしても寂しい印象になってしまいます。ですがそんな冬でも寒さに負けずにお庭を華やかに彩ってくれる植物は意外とたくさんあるんです。それでは早速冬にオススメの植物たちをご紹介いたします!
⑴常緑の植物って?
みなさんは『常緑』という言葉はご存知でしょうか?
常緑というのは言葉の通り、一年中葉を落とさず緑葉を保っている植物のことを指します。草花でいうと多年草、樹木でいうと常緑樹と呼ばれています。数年に渡って枯れずに、毎年花を咲かせる植物がほとんどです。ですので、ある程度のお手入れは必要ですが、一年しか花を咲かせない一年草と違い、植え替えの必要がなく忙しい方でも手軽に楽しむことができます。
⑵冬に咲く常緑のお花たち
それでは冬のお庭を彩る、常緑のお花をご紹介します。お花が咲かない時期も葉が茂り
寂しい印象を与えない植物を集めてみました!
①オステオスペルマム
オステオスペルマムは見た目の通り、キク科の植物です。一・二年草の種類もありますが、日本で多く出回っているのは多年草の園芸品種です。株が見えないくらいに次々と咲くカラフルな花が咲きます。たくさんの品種が存在し、紫、白、ピンクの他にも最近ではオレンジも見かけるようになりました。初心者でも育てやすく、手に入りやすいお花なので、お庭のカラーアクセントに入れてみるのもオススメです。
②フランネルフラワー
フランネルフラワーはふわふわとした柔らかい手ざわりが特徴で、毛織物のフランネルに似ていることからこの名前が名付けられました。触っているだけで癒される常緑の多年草です。少し前までは切り花でしか見かけなかったフランネルフラワーですが、最近では鉢物で流通するようになりました。花期が長く4月~6月と9月~12月と年中お庭を彩ってくれます。ただしオーストラリアから来た植物で寒さにはそこまで強くないので霜が降りるような場所では管理に注意が必要です。
③ツワブキ
ツワブキは和風庭園や日陰のお庭によく使われる常緑の多年草です。丸くて直径20cm前後ある葉、先端に10~30輪ほどのキクに似た、花径3cm前後の黄色い花を咲かせます。これまでは、和風テイストのお庭で古くから親しまれて来ましたツワブキですが、園芸品種がどんどんと誕生し、斑入りの葉のものや花色もクリームホワイト、朱色、レモン色などの品種もあるので和風に限らず色々なイメージのお庭に使えます。暑さや寒さにもとっても強いので、初心者の方に安心してオススメできるお花です。
④ブルーデージー
ブルーデージーとして広く知られているのは半耐寒性多年草の、F・アモエナ(Felicia amoena)とF・アメロイデス(F. amelloides)の2種類です。どちらも先端に可憐な青い花を1個ずつ咲かせます。優しげなブルーのお花で人気が高く、ナチュラルなお庭にぴったりです。花期も長く3月~5月、10月~12月と長く楽しめます。ただ高温多湿を嫌うので、雨の当たらない涼しい半日陰で夏越しさせ、冬は凍らせないように注意しましょうね。
⑤ブルークローバー
ブルークローバーは、葉がクローバー(シロツメクサ)によく似ていて、青い花を咲かせるためこの名前がつけられました。つる性の常緑多年草で、花は秋涼しくなると咲き始め、春まで次々と咲き続けます。暑い時期は葉が茂ります。グラウンドカバーや吊り鉢に向き、コンテナの寄せ植え材料として、縁から垂れ下がるようにして咲かせると風情があり、青い花も引き立ちます。
⑥エレモフィラ
個人的に大好きな植物です。エレモフィラは、シルバーカラーの葉や茎が特徴のエレモフィラ・ニベア(Eremophila nivea)が多く流通しています。ふわふわとしたシルバーリーフに、淡い紫の花が楽しめ、ナチュラルなお庭にもシックなイメージのお庭にも合う常緑の多年草です。乾燥には強いのですが、過湿になると根腐れが心配なので、水はけのよい用土で植えつけ、台風や梅雨の時期は雨が当たりすぎないように注意が必要です。こちらもオーストリアから来た植物で寒さには弱いので、霜が降りる場所では管理に注意しましょう!冬の管理さえ気をつければ、1月~6月までと長くお花を楽しませてくれるので一度試してみてはいかがでしょうか。
⑦ゼラニウム
ゼラニウムはハーブとしてよく知られている常緑の多年草です。四季咲き性で、温度が適していれば一年中開花します。花は一重咲きから八重咲きまであり、その形や色も様々です。花付きがとても良いので寄せ植えや花壇などに利用されています。 ローズ・ゼラニウムは 最も代表的な原種で、バラの香りがし、ゼラニウムオイルや、料理やお菓子の香りづけに利用されています。そのほかにも爽やかなミントの香りのするペパーミント・ゼラニウムやストロベリーの香りで咲き始めからどんどんと濃く変化する花が楽しめるレディ・スカーボロウ、耐寒性、耐暑性が強く初心者でも十分楽しめる アップル・ゼラニウムは花は小さく白色で目立ちませんが、葉はリンゴの香りがしてとても人気です。目的や用途に合わせてお好みのゼラニウムを選んでみてはいかがでしょうか。
⑧クレマチス
クレマチスは、世界中に愛好家が入るほど古くから人気の高いお花です。クレマチスというと初夏に花が咲くイメージがありますが、多くある品種には四季咲きタイプのように繰り返し花が咲くものもあります。大半は葉が落ち、枯れてしまう印象ですが、実は冬のお庭を彩ってくれる冬咲きのグループも存在します。冬咲きタイプのクレマチスは、常緑性と落葉性があり、常緑性冬咲きタイプを代表する原種のアンスンエンシスは、夏に伸びたつるの節々に、花弁の先端がくるんと反転した花を咲かせます。落葉性には、夏に休眠して秋口から生育し、初冬にパラシュート形の乳白色の花を咲かせるシルホサ系があります。
⑨ジャコバサボテン
ジャコバサボテンはその名の通り、ブラジルの山の樹木や岩に自生して入る多肉植物で、葉の先に可愛い花を咲かせます。クリスマス頃に花を咲かせるのでクリスマス・カクタスとも呼ばれています。素敵ですね!育てやすい多年草ではありますが、暖かい場所が原産なので、冬越しには注意が必要です。冬以外はお庭でも鉢植えで楽しみ、寒い時期は室内で管理すると安心です。
⑩クリスマスローズ
クリスマスローズは花色、花形のバリエーションが多く、人気の高い多年草で、多くが常緑です。
強健で育てやすいものが多いのが特徴で、北側であまり陽が当たらない場所や、寒い地域でもしっかりと育ってくれます。鉢植えにも庭植えにも向き、ほかの多くの草花に先駆けて花を咲かせ、冬の庭を彩ります。
半八重咲き(セミダブル)、八重咲き(ダブル)の園芸品種もあり、知れば知るほど奥深いお花です。カラーも白,ピンク,黄,緑,紫,茶,黒,※複色と様々あり、お庭のイメージに合わせたコーディネートが楽しめます。
※複数の色が混ざった色味のこと
③最後に
いかがでしたか?意外にも冬のお庭を盛り上げてくれるお花はたくさんあるんです。冬の寂しい景色に彩りが加わることで、気持ちも明るくなりそうですね。ここで紹介したお花はとくに初心者の方にオススメできるものばかりなのでぜひチャレンジしてみてください。