第20回国際バラとガーデニングショウ:レポート
~ガーデニングのアイディアとコツ~
2018年5月18日から23日の6日間、埼玉県所沢市にあるメットライフドームにて、第20回国際バラとガーデニングショウが開催されました。このショーは、世界のバラと美しいガーデニングをご紹介する国内最大規模の祭典です。プロ・アマチュア問わず沢山のガーデンデザイナーが工夫を凝らし制作した「バラとガーデンコンテスト」の受賞作品展示や、お庭づくりのワークショップ、バラの苗木やガーデニンググッツの販売などがあり、見どころ満載でした。
それでは、会場の様子からガーデニングのデザインやコツ・アイテムについてレポートしたいと思います。
会場に入るとバラの香りをともに、南フランス古きよき街並みをイメージして作られたウェルカムガーデンがお出迎え。テーマパークやショッピングモールなどで使用されているモルタル造形で作られており、古びた壁や石積みを再現。赤いバラと緑の植物がとても合いますね。本物かどうか確かめるように手を触れているお客様がたくさんいらっしゃいました。物語の世界に入ってしまったかのような雰囲気です。
ウェルカムガーデンを抜けると、「見たい」「知りたい」「買いたい」「伝えたい」をかなえる、見渡す限りバラ尽くしのセントラルローズパーク。バラファンにはたまらない演出ですね。
セントラルパークは会場の中心にあり、自由に散策することが出来ました。ガーデンデザイナーによる新たな庭造りの提案や世界のナーセリーのすばらしいバラたちが紹介されていました。
セントラルローズパークを抜けた先は「バラとガーデンの広場」。バラとガーデンコンテストに出展したお庭が展示されていました。その中でいくつか実用的なものがありましたのでご紹介いたします。
ガーデニングには欠かせない下草たち。
基本は成長したときのことを考え、高くなるものは後ろに、低いままのものは前に配置します。植物を選ぶ時のコツは、葉の色(黄緑・緑・黒・赤など)や形(丸い・細い・長いなど)が被らないようにすること。変化が出て素敵になります。
よくありがちなのは、1ポットをたくさん植えてしまう事。ゴチャゴチャしてしまい、それぞれの下草が映えません。植える下草は数種類に絞り、上の写真のように同じ種類の下草3~4ポットを同じポイントにまとめて植え込むようにすると、それぞれの下草たちが引き立ちます。色が被らないように配置するとバランスがいいですね。ただし、上記の写真は出展用に隙間なく植えていますが、実際は成長したときのことを考え、20cm~30cmピッチくらいで植えるとよいでしょう。
次はナチュラル好きにはたまらないアンティークレンガを使ったデザイン。角がかけていたり、大きさも色もバラバラなところがよりアンティーク感を演出してくれます。
アンティークレンガは色も形も様々ですので、どんなお庭にでも使うことが出来ますね。
和やモダンなエクステリアにもよく合います。
こちらは天然石を使ったお庭のデザインです。アンティークレンガを同じように、同じ商品でも形・色が様々です。アプローチや園路・花壇の土留めに使用します。自然の質感に勝るものはないですね。とても素敵です。
こちらは枕木を使用した園路デザインです。木の質感がよりナチュラルさを演出してくれます。下草は明るい色のカラーリーフをあしらうと素敵です。枕木も人気アイテムのひとつですが、最近は腐食の心配がいらないコンクリート枕木が人気です。アンティークさを出したコンクリート枕木も登場してお庭づくりの幅が広がります。
ガーデニングは素敵だけどお手入れが・・・という方には、こちらのドライガーデンはいかがでしょう。敷き詰めているのはウッドチップですね。大きなゴロタ石との組み合わせも素敵です。植物は乾燥に強いグラス系の植物を中心に、鉢植えに植えればさらにお手入れが楽ですね。
国際バラとガーデニングショウ、いかがでしたでしょうか?選ぶ植物・アイテムによって、様々なデザインのお庭を作ることが出来ます。手入れはかかってしまうけれど、愛情込めて育てた植物は、綺麗な花の色や葉の緑・香りで私たちに恩返しをしてくれます。
心と体が癒されるガーデニングに是非挑戦してみてはいかがでしょうか?