皆様こんにちは!
フェンスは、敷地の境界を区切る役割だけと思ってませんか?もちろん境界をはっきりさせることも重要な機能ですが、ほかにも役割があります。プライバシーを守り、防犯性を高め、外観を引き立てる役割もあるのです。
フェンスを選ぶ際は、採光、通風、素材、建物の雰囲気に合うかを考慮しましょう。フェンスは種類が多いので、ご自宅に合うものがきっと見つかりますよ。今回は、機能性とデザイン性を兼ね備えたフェンスの施工例をご紹介します。
気になる箇所へフェンスを設置
進藤様邸は家の前がバスの停留所のため、人の目線が気になっていらっしゃいました。また、リビングからお隣が見え、プライバシーの向上をご希望されフェンスを設置しました。
設置したのは、LIXIL(リクシル)のプラスGです。プラスGは、柱と梁を基本にして、パネル、ルーパー、屋根などのパーツを組み合わせるエクステリアです。フェンスを始め、テラスやカーポートなどを外構へ作る事ができます。その組み合わせは多彩で、ご自宅に合うものがきっと見つかりますよ。
進藤様邸は、道路側、隣家への境界、ウッドデッキの周囲へプラスGを施工されました。道路と隣家の窓があるところへは、すりガラス風のパネルを設置。しっかりと目隠しができると同時に、光を良く通し、明るさを確保します。
そのほかの部分には、縦格子を設置し風通しを良くしています。縦格子は圧迫感を抑えつつ、目線を外す機能もありますよ。気になるポイントへフェンスを設置し、プライバシーも機能性も保っています。
明るい色で圧迫感を軽く
隣家との距離が近い敷井様邸。リビング前にフェンスを施工しました。使用したのはプラスGです。プラスGの柱は、シルバーを、梁は明るい木目調を選択されました。
濃い色の柱は落ち着いた雰囲気になりますが、設置する場所が建物と近い場合、圧迫感を感じることがあります。淡い色を選び、柔らかい雰囲気にもなっていますね。
一番気になるリビング前には、すりガラス風のパネルを設置しました。光もたくさん入ってきます。全てすりガラス風のパネルをはめるのではなく、風通しも考慮し、縦格子も組み合わせています。縦格子が入ることで変化がでてアクセントにもなっていますね。
敷井様邸と隣家の境界は、直線ではなくクランクがあります。クランク部分にはあえてフェンスを取り付けず、隙間をとり変化を付けています。こうすることで、フェンスを建物の近くに設置しても圧迫感が少なくなりますよ。
アンティーク風で重厚感をだして
洋風の雰囲気が素敵な内松様邸は、ロートアイアンのフェンスが印象的です。ロートアイアンは、金属を鋳型に流し作られます。デザイン性が高く、繊細なデザインも可能です。
最近では、ロートアイアンの表札もよく見かけますね。内松様邸の表札もロートアイアンにし、フェンスと統一感があります。ロートアイアンのフェンスは、しっかりと境界を示しながらも、敷地内が見えるので死角が出来にくいのが特徴。デザイン性が高いので、お好みのフェンスが見つかることでしょう。
内松様邸の玄関前は白いデザインウォールで覆います。大きなスリットを開け、圧迫感を和らげ、死角ができるのを防いでいます。デザインウォールの重厚さと、ロートアイアンのバランスが良いですね。
伸縮性門扉がフェンスの代り
竹内様邸は駐車スペースも兼ねたお庭へ、大きな伸縮性門扉を設置されました。そのため侵入者が入りにくく、死角もできません。また、お子さんが敷地内で遊んでいても道路へ飛び出すのを防ぐことができるのです。
伸縮性門扉はフェンスではありませんが、竹内様邸のように大きな範囲を仕切ると、同じ様な役割を果たします。フェンスと違って開閉できるので、伸縮性門扉を開けるとオープン外構のように開放的にすることも可能です。
隣家との境界の壁は、圧迫感を感じにくい程よい高さになっています。床面から乱形石を貼ってあり、デザイン性が高くスタイリッシュですね。ちょうど建物の中からも見える位置で、窓から素敵な眺めを楽しめます。
既存のフェンスを活かしたデザイン
木谷様邸は、公園とアパートに隣接しています。人通りの多い場所は目線が気になり、プライバシーを守りたくなりますね。木谷様邸は、フェンスとテラスを新たに施工しました。どちらもすりガラス風のパネルを設置し、しっかりと目隠しをしています。また、テラスの屋根も同じ素材のパネルを設置しているので、光をたくさん通しますよ。
木谷様邸は、既存の焦げ茶色のフェンスを上手く生かしています。フェンスのデザインも活かしながら、すりガラス風のパネルをはめこみました。
フェンス下の土台にはタイルを貼り、デザイン性をアップ。雰囲気に合わせて立水栓も設置しました。フェンスと調和するエクステリアをデザインし、設置することで、建物内から見えるお庭の景色も素敵になっていますね。
フェンスで防犯性アップ
道路と建物との高低差がある北見様邸。土留めの壁へ白いフェンスを設置しました。木製風のフェンスは、ナチュラルな建物にピッタリです。高さの低いフェンスですが、もしもフェンスが無いと想像すると、侵入者が入りやすくなると考えられます。フェンスの有無で、防犯性がアップしていますね。
フェンスの色を白にすることで、隣家の白いメッシュフェンスとも統一感があります。また、全てを白いフェンスで囲うのではなく、どころどころ木目調の柱を立てています。変化がつくのと同時に、床面に使われているレンガとの調和が取れていて素敵です。
境界に隣家のフェンスが設置されている場合、そちらの面には2重にフェンスを付けることは少ないですね。隣家のフェンスと色を合わせたり、バランスをとると統一感のある外構になります。
フェンスは境界をはっきりさせるだけでなく、さまざまな効果があります。建物と外構とのバランスをみながら、フェンスを選んでいきましょう。デザインだけでなく、採光や通風も考えていけば、機能性も充実し、快適に過ごせることでしょう。HPには、エクステリアの施工例がたくさん載っています。フェンス選びの参考になさってくださいね。