皆様こんにちは!
建物の周りに設置するフェンスは、家の印象を決めるアイテムです。最近では、いろいろな素材やデザインを見かけますね。建物と雰囲気を合わせると、統一感があり素敵です。
フェンスには、敷地の境界をはっきりさせること、目隠しをしてプライバシーの向上や防犯性を高める役割があります。その他に、庭の植栽を美しくみせる効果もありますよ。ガーデニングが趣味のお客様は、背景になるフェンスもこだわって選ばれます。
フェンスを設置する場所は、敷地の境界や目隠しをしたい場所です。以前は、敷地の境界を塀で囲っていました。塀は重厚感が出ますが、光を遮るなどのデメリットもあり、最近ではフェンスを選ぶ方が増えています。また、お庭で過ごしたいと希望される方も多く、目隠し目的のフェンスの施工も増えていますよ。
フェンスは選ぶ素材、施工する広さで価格が変わります。設置する場所によって、風や光を通すかも重要です。今回は、フェンスの機能性、素材の特徴などをご紹介します。フェンスを選ぶときの参考になさってくださいね。
フェンスの役割1:目隠しとプライバシー向上
室内やお庭で過ごす時、外からの目線が気になることはありませんか?また、隣家と距離が近いときは、人影が気になることもあるでしょう。目隠しの目的でフェンスの設置を希望する人が増えています。気になる部分を隠せると、プライバシーも向上しますね。
フェンスは、選ぶ素材、高さ、隙間が空いているかで印象が変わります。外からの目線を完全に遮るには、大人の背ほど高さのあるフェンスが必要でしょう。しかし、高さのあるフェンスは、圧迫感を感じたり、死角ができるので防犯性が劣ったりすることもあります。また、建物とフェンスまでの距離が短い場合、部屋に光が入りにくくなることもあります。フェンスの設置は、プライバシーをどの程度守りたいのか、防犯性や機能性のバランスを考えて選ぶのがおすすめです。
フェンスの役割2:防犯性を高める
空き巣などの侵入者は、あらかじめ下見して入る家を決めると言う調査結果があります。侵入しやすいのは、5分以内に入れそうな家。適度な高さのフェンスで家の周囲を囲うと、入りにくいと印象付けることができます。しかし、外界からの見通しが悪くなると逆効果です。侵入者が嫌うのは人の目に付くことなので、敷地内へ侵入して隠れる場所が有れば入りやすい家となってしまいますね。
防犯性を高めるフェンスでおすすめは、幅の狭い縦格子です。縦格子は、よじ登るときに手を掛けにくく、幅が狭いと足を入れるスペースがありません。また、人影がみえるので、不審な動きをしていると、人目に付きやすくなります。
一部に目隠しフェンスを設置するときは、足元は開けるなど隠れる場所を作らないことも効果的です。プライバシーを守るために、広い範囲を隠したくもなりますが、防犯性を高める為には、適度な見通しも必要です。
フェンスの機能性:採光と通風
フェンスは、目隠しなどの目的や建物との統一性で選ばれることが多いです。その一方で、フェンス選びの際、押さえておきたいポイントに採光と通風があります。
リビング前に、目隠しフェンスを設置したけれど、日光が入らなくなったら残念ですよね。フェンスを設置したら、どのような光の入り方になるかを想定して、デザインや素材を選びましょう。格子タイプやポリカーボネート製は光を通すのでおすすめです。
また、台風の通り道や風の強い地域では、強風でフェンスが倒れる可能性もあります。フェンスの施工方法は、下にコンクリートブロックを積み、その上にフェンスを設置する場合と、基礎を作り直接地面にフェンスの柱を立てる場合があります。
風に対して耐久性があるのは、基礎を作ることと、重量ブロックの上にフェンスを設置することです。通常のコンクリートブロック上に設置する場合、風の影響で倒れる恐れがあり、エクステリアメーカーはフェンスの高さを80cmに制限しています。フェンスの高さや、強風が吹きやすい地域なのかも考慮に入れたいところです。
フェンスで通風を確保するには、格子、ルーパー、メッシュタイプなどがおすすめです。目隠しや防犯性とのバランスもとりつつ、ご自宅に合うフェンスを見つけてくださいね。
フェンスの素材と特徴
フェンスに使われる素材は様々です。素材によって、価格、メンテナンスの有無、強度などが変わります。それぞれの特徴を見ていきましょう。
・スチール
スチールフェンスは、シンプルなメッシュタイプのものが多いです。境界に設置されているお宅も多いですね。鉄に樹脂を皮膜して、錆びにくくしています。しかし、皮膜が剥がれると錆びるので、メンテナンスが必要です。スチールフェンスは、価格が安いのが魅力。メッシュタイプは、目隠し効果はありませんが、手軽に境界を仕切りたい方におすすめです。
・アルミ形材
アルミ素材の特徴は、軽くて錆に強いことです。アルミ形材は、デザインも豊富で、横格子、縦格子、ラティス格子、ルーパータイプがあります。表面を加工して、木目を再現しているものもありますよ。価格が安く、デザイン性も良いので、人気があります。
・アルミ鋳物
アルミ鋳物は、型にアルミを流して作ります。曲線などデザインも自由で、ヨーロッパのお庭のようなロートアイアン製のフェンスを作れます。アルミ形材よりも重く、価格も高いです。
・ポリカーボネート製
シンプルで、半透明タイプのフェンスです。光を通すので、リビングやテラスなど日当たりを確保したい場所の目隠しによく使われます。一面をポリカーボネートで覆うと、風通しは悪くなります。しかし、ルーパータイプにしたり、部分的に取り外したり、アレンジすることも可能です。
・天然木製
木製フェンスは、ガーデナーに人気があります。ナチュラルで柔らかい雰囲気になり、植栽と合わせやすいです。好きな色に塗装ができて、年月が経つと風合いがでます。天然木はソフトウッドとハードウッドに分けられます。ソフトウッドは、加工がしやすく、価格も安いですが、防虫・防腐剤のメンテナンスが必要です。ハードウッドは、密度の高い木で虫や府腐食に耐久性があります。メンテナンスはいりませんが、価格が高く、加工がしにくい特徴があります。
・木製樹脂
木と樹脂を混ぜて作った人工木です。天然木と違い、反りやひび割れが無く、加工がしやすい特徴があります。変色しにくく、メンテナンスもいらないので、ウッドデッキにもよく使われます。アルミと比べると、やや強度は劣ります。
・竹垣
和風に合う細竹を組み合わせたフェンスです。天然竹や樹脂製があります。天然の竹は、使うと割れなどが生じるのでメンテナンスが必要です。樹脂製はメンテナンスが不要なため、人気があります。
フェンスは、敷地の境界や目隠しをするものです。素材やデザインが豊富なので、建物の雰囲気にあうフェンスが見つかりますよ。選ぶときのポイントは、プライバシーをどの程度守れるか、死角ができないか、侵入しやすくないか、光や風の通りはいいかを押さえておくと安心です。HPには、エクステリアの施工例がたくさん載っています。フェンスをどのように取り入れているか参考になさってくださいね。