新築エクステリア工事施工事例集
アールのデザインで前庭を優しく描く〜桜庭様邸〜
アールを各所に取り入れたオープンエクステリア
「玄関が道路の正面にあるため、人の視線が気になる」という問題を解消するため、曲線を大胆に使ったデザインをご提案させて頂きました。その結果、玄関ではなくアプローチやデザインウォール、植栽に目が向くようになった為、プライバシーを保護できるファサードになりました。デザインウォールや植栽などの立体物があることで、視線を高さのあるものに誘導することができます。デザインウォールはスリットを設け、軽やかなイメージに。
またデザインウォールには表札を取り付けました。表札はガラスとロートアイアンの組み合わせ。ガラス表札は光の当たる角度によって表情が変化します。涼しげな青色がファサードのワンポイントになりました。
床面は人気が高い、メイクランドのエルドラドクォーツという南米から取れる乱形石でデザイン。縁には濃い色のレンガを使ってメリハリを出しました。桜庭様邸を訪れたお客様に「こちらにどうぞ」と語りかけてくるような乱形石のアプローチです。印象的なデザインで、玄関へ抜けていく視線をアプローチに集めます。
デザインウォールの後ろにはシンボルツリーのシャラを植えました。シャラは別名「ナツツバキ」とも呼ばれ、初夏に清々しい白い花を咲かせます。秋の紅葉も美しいので、季節ごとの変化を楽しめる樹木です。デザインウォールの周囲には天然芝を敷設し、綺麗な芝といっぱいに葉を付けたシャラの木でナチュラルな雰囲気を高めます。
またコニファーで生け垣をつくり、ガーデンスペースに道路からの視線が届かないようにしています。適度な隙間が抜け感を感じさせてくれますね。全体と調和して開放感溢れる仕上がりになりました。
使い勝手が計算された広くシンプルなガーデンスペース
ガーデンスペースは使い勝手を考え、空間をシンプルかつ大きく3つに区切りました。
一つは出入りしやすいように窓下に高さを合わせたタイルテラス。木目の窓サッシに合うように温かみを感じられるカラーをチョイスしました。ここはファニチャーを置いて、ご家族揃ってくつろげるスペースとしても使用できます。
二つ目は乱形石やフロアビーズでつくった空間です。フロアビーズとは、小さな骨材を樹脂で固めて作る舗装材。いくつもの色味の骨材が混ざっているので、表情豊かな床面が出来上がります。床面は土のままではなく、メンテナンスフリーな素材にすることで、草むしりなどの手間がかからないようにしました。
三つ目の空間はピンコロ石で横長に囲った花壇スペース。サビ色のピンコロ石は全体のカラーとマッチしていますね。植栽を植える場所を限定することで、管理がしやすくなります。またリビングからの眺めを考え、お部屋の正面に花壇を造作しました。
またガーデンスペースへと誘う飛び石はコンクリート製の擬木です。切り株状の表面からはナチュラルな雰囲気が感じられます。リズミカルに配置し、景観に変化をつけました。空間を分けることで、使い勝手もデザイン性も兼ね備えたガーデンスペースが完成します。
家を新築することになり、庭はどうしようかと思いつつも結局家のことばかり考えて庭は後回し…。建物が完成する頃にようやく考えだしましたが、何の知識もなく、始めはハウスメーカーに紹介してもらうつもりでいました。
それでも、資料を集めはじめた時、私がいつもうらやましく眺めているお宅の庭が癒樹工房さんの施工事例に掲載されているのを発見し、ここだ! と思いすぐに電話させてもらいました。
当初は駐車スペースとアプローチだけを考えてみていましたが、後々後悔しないよう、全面的にお願いすることにしました。
毎回デザイン案は素敵で、予算さえ気にしなければすぐにでも決めてしまいたいものばかりでした。
最終的には金額もデザインも納得のいくものができ、本当に感謝の気持ちでいっぱいです。
自慢の庭をありがとうございました!
秋田市飯島
桜庭